海外生活体験者・社会人インタビューvol.2 ~前編~


N.D.さん。1981年台湾生まれ。2歳で日本に帰国し、4歳のときに渡米。8歳までLAで過ごし、その後デトロイトへ。12歳で、再び台湾に渡り、現地ではアメリカンスクールに通う。高校卒業後、日本に帰国、慶應義塾大学法学部法学科に入学し、04年に卒業。現在は財閥系大手総合商社に勤務。社会人4年目。

―大学まではほとんど海外で過されていますが、日本に帰国して何か感じたことはありますか?

そうですね、やはり海外の生活のほうが長かったので、最初は日本ってラッシュが多いんだなぁとか、日本人ってこういう人たちなんだなぁとか、色々驚きがありました。例えば、アメリカ人はいろんなことをストレートに言うのに、日本人は控えめなところがありますよね。すごく出来る人でも「全然たいしたことないです」とか、すごく勉強したのに「全然勉強してないです」とか、話を聞く際にはそういった部分を割り引いて聞かないといけない、そのまま受け止めて聞いてはいけないと感じました(笑)。

―台湾での生活はいかがでした?

台湾では、アメリカンスクールに通っていたのですが、中華系の人たちは教育熱心で負けず嫌い。勉強もスポーツもとても真剣に取り組んでいて、優秀な人が多かったです。自分は絶対一番になるという競争心が、アメリカンスクールとは言えども、台湾ならではの特徴であったと思います。

―大学生活はどのように過ごされていましたか?

日本の大学はすごく自由ですよね。それまでは競争社会のような学校にいて、良い大学に入るという目標があって過ごしてきたのですが、いざ大学に入ると何も束縛するものがなく、年に2回ある期末試験で勉強する以外、後は基本的に自由で、最初は何をしたら良いのかなと戸惑いました。

でも、せっかく大学に入ったのに遊びほうけているのはもったいないと感じて、大学2年のときに日米学生会議に応募・参加して、3年のときは運営に携わることに。運営の仕事では、参加者を誰にするか、どういう応募方法で選考するのか、何について会議するのか、どこでやるのかといったことを、すべて自分たちで考えて企画していました。大変ではあったけれど、とても充実してましたね。

また、運営をしていた年には、割と忙しいゼミにも入っていたので、3年は忙しい年でした。今思えば、日米学生会議の活動をメインにしてしまった部分があるので、ゼミにもう少し力を入れて両立できればよかったと思います。

―自分が帰国子女であることについてどう考えますか?

自分が帰国だからと言うことは、あんまり考えていないですね。周りはずっと日本で育ってきた人ばかりなので、その人たちと比べると自分は違うバックグラウンドを持っているという点で差別化はしていますが、でもそれ以上ではなんでもなくて、だから能力が違うというわけでもないし、自分はたまたま海外が長かったなぁと言うだけです。あとは、他の人がなかなか体験できなかったようなことをしていると感じるぐらいですか。

―休日はどのように過ごされてます?

消費者を直接対象とする仕事をしているので、新宿とか銀座とか、街に出てよく買い物をします。今どういったものが流行っているのかを見たり、雑誌を読んだり、情報収集をなるべくしようと思っています。実際に自分で買ってみないと、消費者の嗜好や行動がわからないですしね。たまたま、今女性向けの商品を扱っていて、自分もターゲットに入っているので、自分の買い物もかねて行っています。

あとは、社会人になってからは運動もするようになって、ホットヨガに通ったりしてます。他には、普段はずっと会社の人と接しているので、大学時代の友人に会ったりもしています。

―今一番大切にされていることは何ですか?

これは何でも良いんですか? (はい!) そうですね、悔いの残らないように生活をする、日々を一所懸命過ごすことですね。毎日一所懸命過ごしたら息切れしちゃうと思うんですけど(笑)、 その場その場で後悔がないように、例えば、自分が何かを決断しなくてはいけないときが来れば、自分の意志で物事を決めて実行することですね。プライベートでも仕事でもそうだと思います。特に自分には流されやすい部分があるので気をつけています。そうしないと、結局は自分に跳ね返ってきてしまうので、必ず自分で決断して、日々悔いのないように過ごすことですね。

あとは、時間を有効に使うことです。学生時代は山ほど時間があって、時間という感覚があまりなかったと思います。例えば、今日やらなくても明日やればいいやとか。でも、会社に入ると自分のプライベートの時間も週末ぐらいしかなかなかないですし、学生時代はお昼まで寝ていたのが、今はもったいないと思って朝ちゃんと起きたり、テキパキやって時間をセーブして、その分余った時間を他のことに回したりしています。まぁ、そこまで機械的には考えられてないですけど(笑) 限られた時間をどう使うかということは、多少は意識しています。 後編はこちらから>>

東馬裕子。1985年東京生まれ。1歳のときに渡米しニューヨークで過ごす。3歳でシカゴに行き、3歳で帰国する。高校1年のときに再び渡米(シカゴ)し、高校卒業に帰国。現在、慶應義塾大学商学部3年在籍。大学では、体育会水泳部飛込部門、中条ゼミ(公共経済学)に所属。