海外生活体験者・学生インタビューvol.9


竹島裕子さん。1985年神奈川県生まれ。小学校6年まで日本。中学1年のときにカナダ・アルバータ州へ渡り、Japsper Jr./Sr. HighSchool に入学。サッカー部に所属し、州大会で優勝。卒業後帰国し、早稲田大学政治経済学部へ進学。現在4年に在学中。外資系投資銀行などから内定をもらうが、来年度から株式会社リクルートへ入社予定。

―海外生活について教えてください、何か苦労したこととかありますか?

あまり苦労した記憶はないかな。なぜかというと、うちの高校ですごいサッカーが流行っていて、放課後とか、学校の校庭でみんながサッカーをしていたところに、私も初心者ながら参加したら、みんな受け入れてくれたから。スポーツって、言葉が通じなくても仲良くなれる手段だから、サッカーを通じてすぐ友達もできた。すごく小さい学校で、一学年三十人くらい。女の子のほうが多くて、大半の子はサッカー部だったよ。

―サッカーがメジャーなのですか?

そう! あまり有名じゃないけど、実はカナダではサッカーが人気だから、女の子は結構みんなサッカーをやっているんだよ。だからサッカー通じて友達を作ることが出来たのだと思う。

―帰国後の生活について教えてください。

帰国後は、最初に早稲田に受かって、もう塾とかやめようと思ったんだけど、親に勉強癖なくなるからって言われて、塾には通い続けたんだよね。他の大学も受かったけど、結局どうして早稲田にしたかというと、すどうさん(注:現編集長)に早稲田のほうがいろんな人がいて、いろんなことができるよって言われたから。たぶん、本人覚えてないと思うけど(笑)

それで、大学入ってからは、サッカーとか、国際関係とか、いろんなサークルに入った。でも、結局は学園祭の運営スタッフが一番楽しかったかな。運営スタッフって、下働きで、色々なサークルのサポートをするんだけど、それを通して、本当にいろんな人と関われて楽しかった! ただ学校に行って授業受けているだけじゃ、絶対知り合えないような人たちと出会えたし。ほんといろんな人と知り合えたっていうことでは、早稲田に入ってよかったって思ったかな。

―帰国後に苦労したこととか、ありましたか?

うーん……。あんまり「つらい」とか思わないタイプかもしれない。嫌なことが100あっても、楽しいことが1つあったら、それでいいって考えてるから。でもやっぱりはじめは、自分が帰国生だってことをすごく気にして、周りに気を使っていた時も少しあったかな。

―自分が帰国生であることについてどう思いますか?

海外にいるときは、自分が日本の代表っていう意識を忘れないようにしてた。もしある国出身の人が一人いて、その人がひどい振る舞いをしていたら、それがその国の人の印象になってしまうから。

それで、逆に今度、日本では「帰国生ってこんな子だね」って言われるから、気をつけている。なんでそういうことを気にしているかっていうと、一度中学のとき日本に遊びに来たら、電車の中刷りで「使えない帰国子女」って書いてあって(苦笑) 帰国生は日本を理解してなくて、自己主張が強くて、会社では使えないっていう記事だったんだけど。だから、自分がそう思われないように、すごく気をつけたかな。

―自分が帰国生でよかったと思った瞬間は?

自分が、個性的であるのも帰国生であるからだと思うし、その個性が許されるのも帰国生だからって思うときかな。例えば、くだらない話だけど漢字できなくても、帰国生だからって許されたり(笑)

―現在の活動について教えてください。

現在は特にやっていなくて、強いて言えば、興味のあることを諦めないようにしてる。例えば、働き始める前に海外には沢山行きたいと思っていて、4日前まで家族でオーストラリア行ってたし、今度も就活仲間とメキシコ行くよ。先月もゼミでバリ行ったり! とりあえず、目標は1ヶ月に一回海外に行くことかな。(う、うらやましい!)

―就活へのアドバイスはありますか?

色々な会社をみて、その中で、自分が一番生き生きできるところを見つけるのが重要かなって思う。あまり行くってことを考えていない会社も、興味本位で受けてみて、知らない会社を見てみたりするのは結構楽しいって感じたかな。やっぱり、楽しいって思うことが重要だと思う。どんなに忙しくても、楽しいことだったら、きっと苦にならないはずだから。

―では、将来の夢について教えてください。

夢はまだ決めてなくて、常に自分の個性が一番生きる道で生き続けたいなって思う。大学選ぶときもそうだったし、就職活動でも、数個いただいた内定の中から、結局は外資の証券じゃなくてリクルートに行くことにした。これは会社入ったあとに、自分の個性がもっとも生きるっていう基準で選んだの。やりたいこととか常に変わるものだから、そのときに自分に一番合っていて、自分の個性が生かせると思う道を選べば、必ず成功すると思う。

―最後に、自分が一番大切にしていることを聞かせ下さい。

学生生活を無駄にしないってことと、可能性を広げるってことかな。常に新しいところとか、自分の可能性が広がるようなところには、積極的に行こうって決めてる。カナダに行ったことで、自分の可能性が広がったし、今までの自分の過去を振り返ると、全部自分の可能性が広がるかどうかで選択をして来たと思ってる。今しかできないこととか、自分にしかできないことを大切にしたいな。

インタビューアから一言

自分の「可能性」を広げるために積極的に行動しているとても明るい方でした。帰国子女としての生き方をしっかり考えており、良い点を最大限に引き出そうとしている竹島さんは、帰国子女の理想だと思いました。こんなお姉さんいたら楽しいだろうな(笑)

一木香奈。1986年東京生まれ。中学2年のときにフィリピン・マニラへ。International School of Manila を卒業後帰国し、東京大学文科Ⅲ類へ入学。現在は農学部3年に在学し、開発経済を専攻。