海外生活体験者・学生インタビューvol.12


石川光さん。1983年北海道生まれ。小学生の時から、オーストリアに8年間在住。帰国後、早稲田大学政治経済学部政治学科に入学し、卒論テーマは投票行動研究。在学中は、主に国際協力や産学連携プロジェクトに関わる。‘08年4月より石油・ガス開発会社に入社予定。

―自分が帰国生であるということについて、何か思うところはありますか?

うーん、特にないね。っていうのも、「帰国生=海外」とか「帰国生=ペラペラ」みたいなイメージが結構あると思うけど、一概にそうは言えないと思うから。個人差が大きすぎる。日本にずっと住んでいる人の中にも、帰国生よりずっと海外に詳しくて、国際的で、語学に長けている人がたくさんいる。逆に帰国生にも、ただ単に海外に住んでいただけで、語学も出来なければ、日本人以外の友達もいなかった人もいる。

つまり、自分が帰国生であるっていうのは、それは事実だけど、それだけでは何も意味はない。大事なのは、国内生か帰国生かとかいうラベルではなくて、「自分が何をやってどう考えてきたか」、そして「これからどう生きていくか」、そこに尽きると思う。僕は小学生から約8年間をオーストリアのウィーンで過ごしてきたけど、僕が自負しているのは8年間、自分がやってきたこと考えてきたことであって、ただ単純にそこに「いた」ってことじゃない。そういう意味で言えば、自分がいた場所は海外でも国内でもいいんだよ。

―8年間、オーストリア・ウィーンでの海外生活はいかがでしたか?

僕は休みにはよく家族や友達と旅をした。ウィーンって本当にヨーロッパの真ん中にあるから大抵のヨーロッパの国なら電車とかで週末に行けるんだよ。友達とハンガリー、ポーランド、ドイツ、スイスとかをまわったり、父親の仕事について東欧諸国に小さいときから行ったりしてた。

特に記憶に残っているのは、ポーランドのアウシュビッツとボスニアのサラエボ。アウシュビッツは強制収容所で知られているし、サラエボは第一次世界大戦の引き金となったサラエボ事件やボスニア内戦があった、歴史的にも重要な都市。現地で感じたことは、教科書や文章では到底感じることのできないものだった。

例えば、僕にとってアウシュビッツやサラエボにあった建物は単なる建物じゃなくて、その背後にある歴史やそこに生きた人間を思い起こさせる、一つの重要な「現実(いま)」なんだよね。そういう肌で感じる現実についていろいろと幼い頃から考えることができたのは、今振り返ってみてもとても有意義な経験だったと思う。

―大学生活はどのように過ごされているのですか?

早稲田生らしく、案の定大学にはほとんど行ってないですね(笑) 4年になって、やっと卒論のために通っています。在学中、特に力を入れたのは、代表としても活動したジャパン・プラットフォーム学生ネットワーク。ジャパン・プラットフォームっていうのは、世界各地で頻発する紛争や自然災害に対する国際緊急支援のための、政府、経済界、NGO、アカデミズム、メディアや学生が一緒に協力していくプラットフォーム(仕組み)。国際緊急支援スマトラ大地震やパキスタン地震の際、スタッフの補佐として現地入りして、国際支援NGOの現地での活動の調整を補佐したりしていた。そのほかには、学生向けのフリーペーパーを刊行したり、インターンをしたり、バイトをしたり、課外活動120%の学生生活だったね。

―休日はどのように過ごされますか?

飲んだり、友達と遊んだり(笑) めちゃめちゃ遊ぶよ。楽しむことは僕の活動のエネルギー源です。

―今一番大切にしているものはなんですか?

友達。素直に楽しめて、いろんな話をできる友達は、僕にとって一番大切なもの。遊びも仕事も、気兼ねなく付き合える友達をとても大切にしてる。彼らとは近い将来面白いことを世の中に向けて発信したり、仕掛けていったりしたいと思っているよ。乞うご期待(笑) 具体的になにをするかはまだわからないけど、志と行動力を持った友達に囲まれながら、人生を思いっきり楽しめればと思っている。

―これから就職活動を迎える学生に一言お願いします。

「本当にここで働いていいの?」って自問すること。それから、5年後の働いている自分をその組織で想像できるかということ。出来なければ内定は辞退しましょう。あと、1年生や2年生は、今すぐできるだけいろんな人と会って、自分がやりたいことや目指しているものを、短い4年間の中でざっくりでいいから形つくっていくことかな。サコダもがんばれ(笑)

インタビューアから一言

石川さんは一見するとゴツいB系のお兄さんですが、話し始めると、とてもフランクで他人を安心させる不思議なオーラを持ってらっしゃる方だと思いました。「今一番大切されているものは?」の質問に対して「友達!」と即答した石川さんには、何故だかとても親しみが沸きました。これからの夢は内緒だそうですが、石川さんの強い行動力と広い人脈に大いに期待したいです。お忙しい中、拙い自分のインタビューに付き合って頂き、どうもありがとうございました!

佐古田継太。1986年、埼玉県春日部市生まれ。小学3年生の夏まで名古屋で過ごす。その後、香港に5年、台北に5年、計10年間を海外で過ごす。台北アメリカン・スクールを卒業後、帰国。現在、早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科2年。バディ・ネットワークPUNKdに参加。また、政治サークルにも所属。中東における人間の安全保障について研究中。