海外生活体験者・学生インタビューvol.16


星野真衣子さん。1984年東京都生まれ。日本の中高一貫校に高校1年まで在学。その後、アメリカ・コネチカット州の全寮制の高校を卒業。帰国後、東京大学文科Ⅰ類に進学し、現在法学部4年に在学中。趣味はダンス(バレエ、ジャズ)。‘08年夏よりアメリカのロースクールに進学予定。

―海外での生活について教えてください。

学校生活については、全寮制で規則はとても厳しく、生活は管理されていました。ルームメイトと共同生活で、寝る時間も決まっていましたし。ただ、朝起きたときから夜寝るまで、ずっと一緒だったので、学校の仲間は家族のような感じでした。お年頃だったこともあって(笑)、ルームメイトと喧嘩したことも何度かあったけれど、気がつけば、いつの間にか仲直りしているって感じでしたね。

最終学年になったときには、寮のリーダーの一人になりました。寮母さんのサポートをしたり、ルームメイト間のトラブルを解消したり、生活リズムのアドバイスをしたりするのが仕事です。この仕事を通して、年下の生徒たちの相談に乗ったり、面倒を見たりしたのですが、それがなにかすごく楽しくて、やってよかったと思いました。

―滞在があまり長くないですよね。学校の勉強はどうでしたか?

学校の勉強は大変で、最初はついていくのに必死でした。特に、リーディングの宿題などが出ると、とても時間がかかりました。寮生活だったので、消灯時間が決まっていたのですが、消灯時間までに宿題が終わらないと、クローゼットの中で懐中電灯を使いながら勉強していました(笑)

試験前には、図書館で缶詰になって勉強してましたね。今思うと、よくできたなぁと思うけれど、韓国人とか留学生の友達も頑張ってたから、負けられないって気持ちがあったんじゃないかな。

―海外生活で得たものを教えてください。

まず世界は広いということを知りました。勉強もスポーツも一所懸命という同世代の人たちから受ける刺激は、当時の私にとっては衝撃的なものでした。そこで心から尊敬できる友達を作ることができたことは、私の一生の財産になったと思います。

それから、大好きなダンスを通して学んだのがチャレンジ精神です。私がいた高校のダンス部では、いくつか段階があり、どんどん上のレベルにあがっていけるようにチャレンジすることができたのですが、ダンス部に限らず、奉仕活動にしても勉強のコースにしても、新しいことやより難しいことにチャレンジする機会が多く設けられていたという気がします。だから自然とやりたいと思ったことはチャレンジしようって思うようになりました。このチャレンジ精神は今でも生きていて、自分がやりたいって思ったことは、チャレンジしていますね。

―アメリカについて、何か感じたことはありますか。

よく言われることですが、アメリカは訴訟社会だということを強く意識しました。身の周りで裁判沙汰が起きているのです。例えば、高校で、学校に対して親が訴えるということも目の前で見ました。日本では見たことがなかったので、新鮮な驚きを感じました。

あと、もう一つは日本に帰ってきてから感じたのですが、アメリカは様々な価値観、生き方が認められる国だというふうに思います。

―帰国後の生活について教えてください。

大学では、家庭教師や河合塾でのアルバイトをしたり、いろいろなところに旅行に行ったりしました。旅行先は、韓国、ベトナム、ドイツ、カンボジア、アメリカ、台湾。大学3年になるときに、就職するか進学するかで迷ったのですが、なんとなく就活するというのがもったいない気がして、もうちょっと勉強しようと思い立ち、留学を決めてからは、ゼミの勉強や推薦状、適正試験などの準備に力をいれました。

―また、海外で勉強なさるんですか?

もう一度アメリカで学びたいという気持ちは、帰国直後からありました。ロースクールへの進学については、始め迷いはあったけれど、高校時代に培った「やりたいって思ったことは躊躇せずにチャレンジしよう」という精神が、背中を押してくれました。

もう一つは両親の支えですね。金銭面でも行かせてくれる人がいなかったら行けないので、サポートしてくれるという両親の応援があって、最後は決意することができました。

―留学後の計画について教えてください。

将来は英語を使って弁護士として社会に貢献したいので、そのための一歩として、海外のロースクールに進学したいと思っています。具体的にどんな法律をやりたいかはまだ決まっていませんが、向こうに行ってからゆっくり決めたいと思っています。

―夢をみつけ、それをかなえるために、大切だと思うことを教えてください。

やりたいことやなりたいものを見つけたら、純粋に頑張ること。とりあえず一度決めたら迷わない! そして、その後軌道修正をちょこちょこしていけばいいかなって思っています(笑)

―帰国の大学生へ何かメッセージを下さい。

とにかく、好きなこととかチャレンジしたいと思うことを見つけて、それに向かってとことん進んでください!

インタビューアから一言

星野さんの海外での生活体験を聞いて尊敬しました。初めてアメリカに行き、言葉の壁があるのに、全寮制の高校に日本人一人で入って、色々苦労はしたけれど、最後は寮のリーダーにまでなって、学校に貢献できたことを嬉しく思っていたと話す星野さんは、キラキラと輝いていました。きっと、苦労があったから、今の輝いている星野さんがいるんだなって思いました。これから卒業後に留学するにあたって、不安もあるはずなのに、希望に満ち溢れていました。今、やりたいって思ったことを、ひたむきに努力することの大切さを教わった気がします。私も、やりたいって思ったことを見つけて、今をがんばって、星野さんのように将来をつくっていきたいと思います。

小紙早由利。1987年北海道生まれ。小学1年生から5年生までアメリカ・オハイオ州とケンタッキー州に滞在し、小学6年生の時に名古屋に帰国。その後、再び渡米し、オハイオ州で高校三年間を過ごす。帰国後、早稲田大学法学部に入学し、現在2年に在籍。早稲田大学国際法研究会、早稲田大学緑法会に所属。