海外生活体験者・社会人インタビューvol.17 ~後編~


J.K さん。1985年兵庫県に生まれる。高校1年生のとき、語学留学で、半年間カナダのビクトリアに滞在。その後帰国し、高校を卒業後、上智大学経済学部経済学科に入学。大学1年でNGOのサークルを設立し、インドを中心に活動を行う。‘07年4月に丸紅株式会社へ入社。現在、業務と並行して、バンドとゴスペルの活動を行っている。

―私はこれから就職活動なのですが、就職活動について聞かせてください。

就職活動のとき、よく聞かれるのが、大学で何を頑張って来ましたか?という質問です。僕はNGOのチャリティ・コンサートを開催する際に、マネージメントする側に立って資金調達や開催場の手配を行い、そのときに考えたこと、行動したことを言って、自分にはプロジェクト・マネージメントの力があるということをアピールしました。

肝心なのは、どんなに凄いことをしたか、ではないと思っています。どんな事をして、どんな事で悩んで、それをどう解決し、その過程で学んだことが企業で働くということにどう結びつくのか、ということを明確にするのが一番大事だと思います。

―どれくらいの企業にエントリーしましたか?

今の会社を含め、全部で8社です。全てジャンルは異なりますが、自分の軸にあてはまっていたから、エントリーしました。

―J.K さんの軸とは一体なんですか?

「自分がその企業に入って成長できる」ことです。

―最終的に、丸紅を選んだ理由は何ですか?

最終的な決め手は、キャリアの幅が広い商社だからですかね。他にもいくつか理由があって、商社からメーカーへ転職することはできたとしても、メーカーから商社へ転職することは難しいと思ったのが一つ目。

また、商社の「人が資産(財産)」という考え方には、相当惹かれるものがありました。その中でも、弊社の人事育成システムや、資格取得への補助などの制度にグッと来たというのが二つ目。

それから、様々なジャンルのビジネスに携わる可能性があります。そこに魅力を感じたというのも、三つ目としてあったかもしれません。

―就職活動を行うにあたってアドバイスをください。

・自分に素直になる
⇒ 何がしたいかクリアにするためには必須だと思います。

・自立し責任を持つ
⇒ 誰も自分を助けてくれる人はいません。自分の言動に責任を持つこが社会人として最初のステップかも。

・自分を飾って見せない
⇒ 嘘はばれますから。もし受かっても、飾った自分を認めてくれた会社を好きになれるかどうかは疑問です。

・アピールをしないと受からない
⇒ 上と矛盾するようですが、自分の良さをしっかりと伝えることができなければ、もったいないですよね。「勝負はガツンと正攻法でやる」ってことです。

以上の4つが、就活中に僕が意識していたことです。ご参考までに。

―他に就活で注意することはありますか?

自分さえ受かればそれでいいという人はきっと失敗します。グループ・ワークのときに、他人を貶めてやろうとして、自分の評価が上がることはない。それから、頭を使って協調性を持つことも大事です。相手に合わせようとして空返事しても、それは協調性ではないので気をつけてください。的確な返事をすることで、自分の頭の切れをアピールできると、見ている側としては好印象だと思います。鍵は面接官があなたと働きたいと思うかどうかですから、面接官の気持ちになって自分自身を観察してみるといいと思います。

第一志望の会社の前に、たくさんの企業を受けて、面接に慣れることも必要です。落ちたときに気づくこともたくさんあります。もちろん落ちてしまったら、気持ちの切り替えをしっかりと! 引きずることは、「百害あって一利なし」です。うまく切り替えられるよう自分をコントロールしてみてください。

―最後に、就職活動をしている大学生に一言お願いします。

わざわざ貴重な学生時代の時間を割いてせっかくやる就活ですから、楽しんでやったほうが得です!

インタビューアーから一言

J.K さんの話の世界にどんどんと引き込まれていき、インタビューをしていてとても楽しかったです。一つ一つの経験が積み重ねて、自分の考え方を形成されている方だと思いました。今まで、就職活動に対してネガティブなことばかり考えていた私でしたが、自分がポジティブで明るくなければ、企業だって欲しいとは思ってくれませんよね。「就職活動は楽しんでやったほうが得です!」という一言に、ハッとさせられたインタビューでした。

立山由佳理。1985年熊本県生まれ。中学生のときに渡米し、アメリカ・オハイオ州の現地校へ通う。そこで、‘04年のプロムクイーンに選ばれる。卒業後帰国し、現在中央大学文学部3年に在籍。英米学を専攻し、ゼミでは’60年代アメリカを研究。野球サークルのマネージャーを務めている。