海外生活体験者・社会人インタビューvol.20 ~後編~

interviewee_s_47_profile.jpg 吉田隼人さん。1977年東京都生まれ。生まれてから高校1年まで、東京に在住。高校1年の途中から高校3年まで、アメリカのミネソタ州に滞在。帰国後、成 蹊大学経済学部経営学科へ進学。大学卒業後は商社へ入社するが、退社し、飲食業に就く。その後、知人が出資した会社でマッサージ店を開業。‘07年からソ ニー生命保険株式会社に在籍し、現在はライフ・プランナーとして活躍中。

―吉田さんはライフ・プランナーだとお聞きしたのですが、ライフ・プランナーとはどのようなお仕事なんですか?

生命保険会社だから、仕事の内容自体は保険の販売なんですよ。ただ、生命保険と言っても、こちらからから、あなたにはこれですと言って、売ることはしません。まずは、今後の人生設計を考えてみたり、シミュレーションで体験したりしてもらって、これから結婚したらどうなるか、子供ができたらどうなるか、将来の不安は何なのか、愛する家族の夢や希望、楽しい老後をどのように考えていくのか、そして、不運を不幸にさせない為にはどうすればいいのか……。今までのような、強引なセールスや情で売るという保険のイメージを変えたい。その人たちのこれから先の人生が、今だけでなく、老後を含めてどのようになっていくのかを考えて、その人にとって本当に必要なものを引き出してあげたい。そんなお手伝いをするのがライフ・プランナーなんです。

―そうすると、お客さん一人ひとりにちゃんと会って、お仕事をしていくんですね。

僕の場合は家族一世帯ずつですね。旦那さんが入りたいと言っても、基本的には奥さんにもお子さんにも会う。通常保険金を受け取る人は契約者と違うんですね。契約者が入ってる保険を、受け取る人が分からないでいることは、真の意味での保険ではないと僕は思ってる。お客さんが保険に入りたいというときは、何のために入りたいのか、誰のために入りたいかって考えると、自然と家族に会う必要が出て来るんです。

―お仕事以外に何かされていることはありますか。

「PARASAIYO」というボランティア団体に入って、フィリピンの孤児院にいる子供たちを支援してます。日本でさまざまなチャリティーイベントをやって、収益金を稼ぎ、子供たちの大学の進学費用に充てるんです。また、僕はボランティアという概念を少しでも変えたいとも思っています。

―具体的にボランティアの概念をどう変えていきたいのですか。

たとえば、街頭にある募金箱。集められたお金って本当にそこに届けられるのか、自分が思っているように使われているのか、分からないじゃないですか。ましてや、集めた募金を自分のポケットに入れてるっていう話も、聞くんですよ。結局、そういう風になっていくと、ボランティアのイメージがどんどん悪くなる。

それから、いやぁ~俺はできないなとか、私は興味がないなとか、ボランティアはハードルが高いイメージがあるようだけど、実際はそんなことはなくて、普通に誰でもがやってることだと思う。例えば、エレベーターのボタンを押してあげたり、横断歩道でおばあちゃんの手を引いて歩いたりすることも、立派なボランティア。だから、日常にはもっともっとすごいボランティアがあると思う。

僕たちの団体では、イベントの質にこだわりを持っています。クリスマス・パーティーだったり、ゴスペル・コンサートであったり。「チャリティー・イベントだから……」とは思われたくないんですね。今度は、4月20日(日)に、多摩川で2,500人規模のチャリティー・マラソンをやるんです!

―素晴らしいですね。高校時代、大学時代にボランティア活動やってました、という人はよく聞きますが、社会人で仕事をしながら、ボランティア活動にも熱心に取り組んでいるという方を、ほとんど聞いたことなかったので、びっくりしました。

ある意味、すごく仕事の糧になっています。すごく熱い人たちの集まりだから、新しいアイディアがたくさん思い浮かんでくるし、仕事のモチベーションもすごく上がるし。学生の方にも、社会人になる前に社会貢献を味わえる場所として、何かイベントに参加してもらえると、それは非常にためになると思いますよ。半分CM入ってます(笑)

―(笑)ありがとうございます。最後に、これから就活を迎える人たちにアドバイスを頂けますか?

インターンは機会があれば絶対やっておいた方がいいっていうのが一つと、もう一つは、決め込まないで、いろんなところを見た方がいいということ。見て損することはないから。というのは、みんないろんな思いで会社に入ると思うんだけど、100%思い描いた通りの会社って絶対ないから。その思い描いた通りの会社であったとしても、配属される部署が思ってた部署とちがってたり。もし、それが100%マッチしてたら、その人はものすごくラッキーな人。どっかで何か違うと思うんです。だって、会社の説明会してるのだって会社の人事部。人事が語る会社の仕事と、実際、中で動く人っていうのは、やっぱり違うと思います。そこはいろんな会社を見て、いろんな基準を持つといいと思いますよ。

インタビューアから一言

吉田さんは、私の質問に対して、とても丁寧に分かりやすく、面白く答えてくださったので、非常に楽しくインタビューをさせて頂くことができました。吉田さんは、現在、ライフ・プランナーとしてのお仕事の他に、ボランティア活動の一環として、毎年に1回、自費で、フィリピンの子供たちに実際に会いに行っていらっしゃるそうです。そういった熱い吉田さんの姿を見て、とても良い刺激となり、私自身、チャリティー・マラソンに運営スタッフとして加わることになりました(笑) もし、「PARASAIYO」のチャリティー・イベントに参加したい方がいらっしゃいましたら、大歓迎だそうなので、是非ご連絡ください。吉田さんのさらなるご活躍を楽しみにしています。

interviewer_s_20_profile.jpg 島田恵理子。1986年東京都生まれ。5歳から11歳までカナダ・トロントに滞在し、一旦帰国。15歳のときに、今度はオーストラリア・シドニーへ。日本の 大学受験を機に帰国し、現在、慶應義塾大学法学部法律学科2年生。大学ではオステン研究会に所属し、国際刑事法、刑法を専攻。‘07年12月に第29回国 際学生シンポジウム、‘08年2月にはFRI CAMP 2008に参加。‘08年4月に「PARASAIYO」のチャリティー・マラソンの運営に携わる予定。