海外生活体験者・学生インタビューvol.22

interviewee_s_53_profile.jpg 般若亮さん。1984年東京都八王子市生まれ。小学校2年生の時に渡米。ニューヨークとサンフランシスコで計11年過ごす。帰国後、早稲田大学法学部に入学し、現在4年に在学中。小学校3年生から剣道を始め、高校1年のとき、全米剣道大会にて準優勝。

―11年間と非常に長い期間、アメリカで生活をされたということですが、どんな生活でしたか?

そうですね。特別なことはしていないです(笑) 剣道をしているか、悪友と一緒にいたずらをしているか。道に石を置いたり、マックでいたずらしたり(笑) ただ純粋に、毎日を楽しんでいました。どうやったらお金を使わずに楽しめるか、現地の友達はそれを考えるのに長けていて、本当に飽きない毎日でした。

部活動は、高校1年から2年は陸上部に入って、高校3年からスクール・ガードをやっていました。スクール・ガードっていうのは、例えば、学校でタバコを吸ってるヤツを捕まえたりして、学校の風紀を乱す者を捕まえるみたいな、そんな仕事でした。それも、単位がもらえるからやってたんですけどね(笑)

ただ、剣道は頑張りました。剣道は人より出来たので、自分の自信にもなったし、幸い良い成績も残せたので、財産になりました。

―ズバリ海外で学んだことは何ですか?

本当にたくさんあります。まずは、語学。これは説明不要ですよね。それから、スキンシップの大切さ。最後は、日本人のよさですかね。集団行動というか、集団で行動する安心感。

アメリカの生活では、僕の場合、中学時代も、高校時代も、色んな人と話をしていたし、友達は多かったけど、特に深い仲にはならなかった。近所の悪友連中以外とは(笑)

けど、日本だと部活だったり、クラスだったり、誰か一人と特別に深く仲良くなるというより、グループ全体で仲が深くなる。これってすごくいいことだと思うし、アメリカではなかなかできないことだと思う。

一年通しての部活ってアメリカにはないし、授業でころころ顔が変わるから、「クラス」って意識は低いと思うし、「中学から同じ」の深さが、アメリカと日本では違いますよね。

もちろん、帰国子女ならではのメリットも多くあります。だから「アメリカにいたんだー!いいなー!」って言う人は多いですが、僕は日本で生まれ育つということは、すごくいい経験だと思います。

どんな環境にあっても、学ぶことはあると思うんです。それにしっかり気づくことができて、それをしっかり吸収をすることが、いかに大事か。それを海外生活で学べたと思います。

―海外経験があってよかったと思いますか?

早稲田大学に入ることができたこと。そして何より「人脈」。僕には、幸運にも、いっぱい親しい帰国子女仲間がいるし、彼らの多くが将来立派になっていくんだろうなという人たちなので、それは大きな財産だと思うし、海外生活を経験できてよかったと思います。育ててくれた両親にも感謝しています。

―帰国後の早稲田大学での生活を教えてください。

剣道部を少し覗いたりもしたのですが、剣道はやりきった気持ちもあったので、大学に入る前から憧れていたサークルっていうものに入りました。そこには人間的に魅力のある人がいっぱいいて、いい人たちに会えたなと今でも思っています。

サークル生活は本当に楽しかったのですが、こんなに自由な時間があるのは大学時代ぐらいだし、授業で会う法学部生やサークルの学部生だけとしか知り合えないのはなんとなく嫌で、でっかいイベントをやろうとしたりもしました。

主催者側の人間が10人ぐらいで、イベントの内容は、シンプルに言えば「仲良くなろう」っていうだけのイベント。このイベントの噂が瞬く間に広まって、かなりの人数が参加してくれるはずでした。けど、結局はこのアバウトなコンセプトが災いして、スーパー・フリーをまたやるのか?と大学に思われて、中止させられてしまったんですよ。失敗に終わったとはいえ、頑張って何かを一緒に作ろうとした仲間とは今でも仲いいですし、これで出会えた人はいっぱいいます。大学生活では、ひとつのグループだけではなく、色んなグループの人間と本当に深いところまで仲良くなれたと思います。

―将来の夢は何ですか? 就職活動中でいらっしゃいますが、どういう基準で会社を選んでいますか?

就職活動はしていますが、正直まだよくわからないです。お金を稼げることは大事。自分が重宝されるのも大事。ですけど、僕はアメリカの家庭のように、家族を一番に考える父親になりたいので、定時に帰れる仕事につきたいかな。

―これから就職活動をする人にたいしてのアドバイスはありますか?

SPIがんばれ!(笑) 部活に入れ!(笑)

インタビューアから一言

彼は本当に等身大の人間で、リンクしやすい人だと思います。飾ることもなく、素直にそのままで生きている印象です。個人的によく遊ぶ仲なので、インタビューするのはお互いに不思議な感じでしたが、とにかく就職活動がうまくいくことを願っています!
interviewer_s_41_profile.jpg 吉川真一朗。1985年米国ニュージャージー州生まれ。その後、シカゴ、デトロイトを転々として、92年に日本帰国。12歳で再度渡米し、シカゴ近郊の小・中・高校に通う。その後、大学受験のため帰国。東京大学文科Ⅰ類に合格、現在法学部法律学科4年生。バンドMad Cloverのメンバーとして活動中。