海外生活体験者・社会人インタビューvol.22

interviewee_s_54_profile.jpg M.Fさん。3歳で香港へ渡り、小学校3年生まで日本人幼稚園&小学校に通う。帰国後、兵庫県、千葉県に住む。高校1年の夏、ミャンマーへと渡航し、ミャンマーのインターナショナル・スクールを卒業。帰国後、一橋大学商学部に入学。大学在学中は、会計学を専攻。卒業後、某総合商社に入社。現在、会社の税務を担当する部署で活躍中。

―ミャンマーでの生活はどうでしたか?

とても過ごしやすかったです。ミャンマーは軍事国家なので、日本ではその面ばかりが報道等で伝えられていて、「危険な国」というイメージが強いかもしれません。けれども、実際の現地の人々は、そんな危険を全く感じさせず、いつもニコニコしていて、国全体にゆったりとした雰囲気が流れていました。

―ミャンマーで通っていた学校のことを教えてください。

幼稚園から高校3年生まで、合わせて、日本人は11人だけでした。学校では、生徒の半分はミャンマー人でしたね。いわゆる桁違いのお金持ちと呼ばれる人たちです。そのほかは、韓国人、インド人など、アジア系が多かったです。友達同士は、英語を使って話しをしていましたが、ミャンマー語や韓国語がたまに混じっていましたね。英語もちょっとミャンマーなまりで、最後に「~らぁ」とかつけて話していました(笑)

―大学生活について教えてください。

大学生活は、主にサークルと会計の勉強の二本立てでした。サークルは、小さい頃から続けていたストリートダンスのサークルに入り、大学祭やクラブイベントに向けて練習をしていました。会計の勉強は、専門学校に通い、資格の取得を目指していました。二つの両立は時には大変でしたが、サークル活動も楽しみ、目指していた資格も取得できたので、最後まで続けて良かったと思います。

―帰国生で良かったと思ったことはありますか?

もちろんあります! 一番良かったと思ったことは、許容範囲が広くなったことですかね。海外で様々な人や文化、物事に接したことで、あまり先入観を持たず、どんなことでも受け入れられるようになったと思います。許容範囲の広さは、会社でも生かされていると思っています。仕事の内容や、接する人々に対し、「嫌」という感情はあまり生まれないですね。まずはやってみよう、話してみよう、と思っています。

―海外で生活していて、日本人でよかったと思ったときはありますか?

日本の文化や商品に対して、みんなが「すごい!」「かわいいね」という風に、プラスの印象を持っていてくれたことですかね。インターナショナル・スクールに入った頃は、まだ英語があまり話せなかったので、和風の小物や海外ではまだ珍しい商品を話のネタにして、クラスメートと仲良くなったりしていましたね。海外の人は、結構、日本のものに興味を示してくれるので、助かりました。

―初めから商社を志望していたのですか?

私は、最初から商社に行きたい!と決めていました。一番大きなきっかけは、やはりミャンマーでの生活でしたね。「発展途上国を発展させたい!」と思うようになったんです。これは、大学受験の面接のときから言っていることで、ミャンマーのような貧しい国でビジネスをして、現地の経済を活性化させることで、途上国を支援したいと強く思っていました。ですから、大学でも商学部を志望して、会社経営には欠かせない会計学を勉強しましたし、この目標を達成できるのは商社だと思い、志望しました。

―その中で、なぜ今の会社に決められたのですか?

とにかく、ひとです。商社って激務というイメージがあったので、正直やっていけるのか、不安もあったんですね。でも、社員の人と話をしたとき、とても話しやすくて、ここなら激務でもやっていけるかも!って思ったんです。自分が今の会社で生き生きと働いている姿をイメージできたんです。このイメージは、入社して一年たった今でも、変っていません。やはり、仕事をする上で、人間関係はすごく重要だと思います。

―将来的には海外にと考えていますか?

そうですね~、是非!!(笑) 私のいる部署では、まず3~5年目くらいで、トレイニーという形で海外に行けるんです。私は今税務を担当しているので、他の国で税務の仕事もしてみたいなと思っています。いずれはミャンマーにも行きたいですね。

―帰国生として、日本企業でやっていけますか?

普通に日本で育った人とは違うかもしれないけど、会社にはいろんな人がいるし、みんな違うバックグランドを持っているから、特に心配することはないと思います。すべて自分次第だと思います。語学や能力に関する心配や不安を取り除くためには、自分がやるしかない! 他の人のことをすごいなと思ったら、負けないように努力することが大切だと思いますよ。まずは行動に移す! これが大事ですね。

―Fさんのこだわりを教えてください!

自分は恵まれていると思うことかな。これも、自分が発展途上国にいたことが関係してくるんだけど、ミャンマーで、まだ小さいのに働かなきゃいけない子供とかを見ていると、なんにも文句いっちゃいけないなと、つくづく思いますね。与えられた環境の中で、精一杯がんばりたいですね。

―将来の夢を教えてください!

大学に入る前から夢として持っていた、「発展途上国を開発する」ことですね。将来的には途上国の会社のCFO(Chief Financial Officer)になりたいと思っています。いつになるかわからないけど、目標を高く持つとやりがいがあるし、この夢を目指して日々がんばっていきます!!

―最後に、就職活動中の後輩に、一言お願いします!

就職活動をとにかく楽しんで下さい。就職活動中は、いろんな人に会えて、話が聞けて、そして自分の思っていることが伝えられる、楽しい時間だと思います。就職活動を楽しんで、面接も笑顔で挑めば、必ずいい結果がついてくるはずです。みなさんがんばって下さい!!!

インタビューアから一言

とても魅力的な方で、的確なアドバイスを頂きました。「与えられた環境で精一杯がんばる」という言葉は、同じ帰国生としてすごく同感できました。ミャンマーについてのお話は、とても興味深かったです。ミャンマーへ旅行に行くときは、いろいろ教えて下さい! お忙しい中、インタビューにご協力下さいまして、ありがとうございました。

松井早矢。1986年千葉県生まれ。生後10ヶ月で渡米し、小学校時代は日本で過ごす。中学時代にタイ・バンコク日本人学校に転入、中3の夏にバンコクのインターナショナル・スクールへ入学。Grade9を修了後、中国・青島へ。青島のインターナショナル・スクールを卒業後、早稲田大学国際教養学部に入学。昨年、北京大学へ1年留学し、現在4年に在籍。