海外生活体験者・社会人インタビューvol.25

interviewee_s_58_profile.jpg 徳橋功さん。1973年千葉県習志野市生まれ、四街道市育ち。明治学院大学経済学部経済学科卒業後、テレビの制作会社に入社し、報道番組に3年携わる。’01年2月に、米国カリフォルニア州にある、現地のテレビ局でインターンをする。’02年日本に一時帰国。’03年2月、今度は同じくロサンゼルスの日本語テレビ局に入社。’04年4月に日本に帰国。現在は衛星放送のニュース番組に携わる。その傍ら、’06年10月に、東京に住む外国人・国際派のインタビューを集めたサイト、「My Eyes Tokyo」を立ち上げる。趣味は音楽・旅行。

―「My Eyes Tokyo」はどういうサイトですか?

日本に住む外国人の方、そして、外国人に限らず、海外在住や海外でビジネスをされている国際派の日本人の方々にもインタビューして、そのインタビューを掲載しています。記事は、英語と日本語の二言語で読むことができ、インタビューの音声の配信もしています。

―どうして「My Eyes Tokyo」を立ち上げたのですか?

「日本人はステーキを食べるの?」。とあるアメリカ人のその質問に愕然としました。芸者、侍、忍者……。伝統的な古き良き日本はよく知られている。でも、今の日本については、全く知られていない。それはきっと日本人が受身的だからだ。日本人は情報を吸収することには長けている。ニューヨークだのパリだのに関する知識は、下手をすると、現地の人より豊富かもしれない。でも、自分から日本についての情報を発信するということをしない。だから、今の日本を誰も知らないんだと思います。僕は日本人として、外国の方に日本のことをもっと知ってもらいたい。その想いを実現するために、「My Eyes Tokyo」を立ち上げました。

―どうして外国の方をインタビューしているのですか?

外国の方の目を通して東京を見れば、違う東京が見えてくるはずです。実は、「My Eyes Tokyo」という名称には、サイトの理念がこめられているんです。My Eyesは、僕の目という意味ではなくて、インタビューに答えてくれた外国の方々や国際派の日本人の方々の目のこと。僕の目に映る東京と、君の目に映る東京は違う。外国人だったらなおさら違う。僕ら日本人が当然に思っていることが、彼らにとっては奇妙に見えたり、素晴らしく見えたりする。僕は今まで約35人の外国の方々及び国際派の日本人の方々をインタビューしてきました。35人いれば、35個の違う世界があった。僕はもっと多くの人にあって、もっと多くの世界を見てみたい。それが僕の原動力になっています。

―インタビューをしたいと思うようになった直接的なきっかけは何ですか?

あるイスラエル人女性に出会ったことです。彼女は、イスラエルで、それこそ生きるか死ぬかの体験をしてきた。「肩を弾丸がかすめた」とか、「自爆テロに巻き込まれヘリコプターで救出された」とか、そういうレベルの生活だったそうです。日本は平和です。僕ら日本人はその平和を当たり前のものと思っている。でも、その女性にとっては、日本の平和は全く違うように見えているのではないか。その女性の目に見える日本を知りたい。それが直接的なきっかけでした。

―海外生活はご自分にとってどういう影響がありましたか?

出会いを大切にしたい。その想いが海外生活を通して、いっそう強くなりました。アメリカでは、インターンとして現地企業で働いていました。でも、企業という狭い世界の中だけしか見ないのはもったいない。だから、とにかく色々なところに足を運んでは、人に会いました。教会やシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)に行ったり、アダルト・スクールの授業を受けたり、ルーム・シェアをしたり。様々な人との出会いによって、自分の知らない世界が見えてくる。それを学んだからこそ、僕は日本に戻ってきてからも、こうして外国人の方をインタビューし続けているんです。

―当面の目標について教えてください。

より多くの人に「My Eyes Tokyo」を見てもらえるようにすること。それが当面の目標です。今はそのためのPR活動をしています。まず、友人や知人に「こういうサイトを運営しているので、今度見てください!」と、事あるごとに紹介しています。また、「My Eyes Tokyo」に何らかの形で関わってきてくださった方には、メールで更新情報を配信しています。

―将来的な展望について教えてください。

将来的には、「My Eyes Tokyo」に専念したいと思っています。現状では、仕事の傍らサイトを運営している。だから、本業が忙しいときには、更新も思うようにできないこともある。そのためには、「My Eyes Tokyo」を事業化して、それで飯を食っていけるようにしたいです。 

―事業化することに不安はありますか?

まず、どうやって事業化するかというアイデアがまだありません。サイトを本にして出版するという話もあるのですが、まだ具体的な段階ではないです。また、事業化してしまうと、自分が楽しめなくなるんじゃないかという不安はあります。僕は人と会って話しを聞くことが好きで、「My Eyes Tokyo」を始めた。でも、事業化ということになれば、インタビューも、ビジネス・ライクに次から次へと事務的にこなしていく、ということになってしまうんじゃないか。そういう不安もありますね。 

―最後に、就職・仕事に関するアドバイスをいただけますか?

今を大事に生きてほしいです。目先の就職活動に役に立つか、役に立たないかということは、気にしないで大丈夫です。今自分が夢中になっていることに100%の力を注いでください。自分を信じれば、きっとうまく行きます。

My Eyes Tokyo:
http://www.myeyestokyo.com/
活動報告 vol.17 徳橋功 :
http://www.rtnproject.com/2008/06/_vol16.html

インタビューアから一言

徳橋さんには会ってはいけません。会ったら間違いなく惚れちゃいます。自分がアツくなれるものを知っていて、しかも、それを仕事にしようとしている、最高にカッコイイ人です! 実際、時間を忘れるほど話に聞き入ってしまって、インタビューを2時間も延長してしまいました。また、突っ込んだ質問にも、真摯に答えていただいて、大変勉強になりました。「My Eyes Tokyo」での活躍を期待してます!

interviewer_s_45_profile.jpg 平間悠。1987年東京生まれ。高校時代に米国ニューヨーク州・中国北京に留学。帰国後、慶應義塾大学に入学。現在、法学部法律学科1年に在籍。翻訳・IT関係の仕事に携わりながら、経営のできる弁護士を目指して勉強中。