海外生活体験者・学生インタビューvol.29

interviewee_s_65_profile.jpg 徳井洋平さん。1989年生まれ。三重県出身。小学1年から中学3年まで、アメリカのロサンゼルス、シカゴなど、様々な土地で暮らし、高校3年間はカナダのトロントで生活する。大学受験を機に帰国し、立教大学社会学部に入学。大学では、朝から講義、午後は放送研究会と旅行研究会のサークル活動のため、多忙を極める。趣味はサッカー観戦で、ACミランのカカをこよなく愛す。

―徳井さんの滞在先であるカナダについて教えてください。

トロントにあるピッカリングという町に暮らしていました。そこは、アジア系の人々の数は少なく、周りは白人か黒人ばかり。学校でも、白人と黒人が占める割合が非常に高く、クラスでアジア人は私だけで、最初は戸惑いました。

―アジア人ひとりの環境で、どのように友達を作ったのですか?

そうですね。最初は、ひとりでいる時間の方が長かったかもしれません。だけど、ディベートなどの意見を言い合う授業が始まってからは、友達もたくさんできるようになりました。多分、たくさん語り合いをしたので、周りに自然に馴染めるようになったんだと思いますよ。その後は、放課後や休日も友達と遊ぶようになりましたね。

―じゃあ、高校生活楽しんでいたんですね。

はい。今思うと、トロントでの高校3年間は、最高の友達に出会えた最高の時間でした。カナダの人たちは人間、他人を尊敬する心を持ってるんですよ。そんな環境で生活できた私は、本当に幸せだと思います。

―立教大学は楽しいですか?

楽しいです。毎日が充実してます。立教大学の学生は温和な人たちが多いんですよ。立教大学の授業は学生の私語がうるさくて授業が聞けないと言われますけど、『私語は人権侵害だ』というスローガンを立てたので(笑)、気になるほどうるさくはありませんね。静かに授業を受けたい人などは、前の方に座ったりして対処してますし。

―どうして日本の大学に進学しようと思ったのですか?

やっぱり、日本人として生まれた以上は、日本の文化に触れてみたいと思ったからです。僕の場合は、海外での生活の方が長いため、日本の文化に触れる機会が少なかった。だから、歌舞伎とか民謡といった、日本古来のものに触れてみたかかったんです。

あとは、日本の漫画とかテレビって、やっぱり面白いじゃないですか? 滞在国にも、あったことはあったんですけど、数が少なかったり、日本で放送されてから半年後にカナダで放送されるみたいな感じで、遅いんですね。だから、たまに日本に帰って来ても、流行についていけなくて、話にもついていけないんですよ。だから、日本での流行を生で味わいたいという気持ちもありました(笑)

―でも、受験大変でしたよねぇ?(笑)

そうですよねぇ(苦笑) 周りに帰国子女入試を経験している人なんていませんし、受験対策の参考書も、たくさん売ってるわけでもないですからねぇ。

ただ、大学でも、帰国子女って言うだけで、周りからは凄い!って思われますし、その点は帰国子女の特権みたいな感じですよね。周りの人たちも、帰国子女の友達とかいないみたいだから、現地での授業風景とか話すと、みんな興味津々に聞いてくれますもん。

―日本とカナダの違いはどこでしょうか?

やっぱり便利さでしょうね。日本には買い物したくなったらコンビニとかスーパーとか、すぐ近くに必ずありますよね。街に出れば2、3店以上は必ずありますもん。カナダの方は近くに何もない……(笑) 買い物したくなったら、車に乗らなくては行けないですしね。

あとは、娯楽ですね。日本にはカラオケ、漫画喫茶、ボーリング、ゲームセンターなど、遊ぶところがたくさんありすぎて、困っちゃいます(笑) 何をするのか、目的から考えなくちゃいけませんからねぇ。カナダは遊ぶところがあまり多いというわけじゃないので、毎回友達と遊びにでかけると、似た遊びに偏っちゃうんです。

―そう言えば、日本と滞在国との相違点って、小論文でよく書かされませんでした?

だよね(笑) 受験生の人たちには、滞在国について、色々と調べておいてもらいたいです。例えば、滞在国の政治とか、経済、文化などですかね。それを日本と比べてみて、同じであったり、違ったりすることを、しっかりと分析・考察して、今のうちからノートとかにメモしておくのが良いと思いますね。

―たしかに、日常生活を通じて考えられることって多いです。

いや、絶対そうですよ! 僕がカナダにいるときなんて、誰もこんなお得情報教えてくれなかったですもん(笑) だから、日本に帰って予備校行き出してから、日本と滞在国の相違点について小論文書けっていわれても、なかなか書けない。

時間がないっていうのに、カナダのこととか日本で色々調べましたよ。でも、日本ですから、カナダのことがたくさん分かるわけじゃないんですよ。だから、やっぱり、滞在国にいるうちに、滞在国の文化にしっかり触れておくことです。

―要は、やれることは今のうちからやっておけってことですよね。

そうですね。帰国入試の勉強時間って、国内の受験生と違って、極端に短いじゃないですか。だから、その分遊んでる暇もないんです。だから、短い時間を有効に使うためにも、ある程度の知識を滞在国にいる間から身につけておいてほしいですね。

―面接とかでも、滞在国について普通に聞かれますし。

そうですよね。面接官の人たちも、滞在国について当然知っていることだといった感じで、質問してきますもんね。あと、厄介なのは、滞在国について詳しい人もいるってこと(苦笑) だから、下手なことは言えないし、無言になるとイメージも悪くなるので、滞在国の知識は必要だと思います。

―帰国の先輩として、これから受験しようとしている人たちに、一言お願いします。

受験なんて自分次第です。コツコツと受験前から予習・復習をこなせる人は合格できます。短期間の間にまとめてやろうとする人は、出来る人は良いんですけど、中途半端になってしまう人は必ず落ちます。

あとは自分の弱点を知っておくことも大切です。やっぱり、人間って楽しくないことよりも楽しいこと、辛いことよりも楽なことを選んじゃいますよ。だけど、楽な方ばっかり選んでいると、一定のところまでは成長しても、その先がなかなか成長しないんですよね。

だから、受験勉強をする時期だけは、例えば、英語の長文を読むのが遅いと思ったら、早く正確に読めるように練習してもらいたいですね。

それに、新聞とか本を読む習慣を身に付けることも大切だと思います。新聞や本から得られる知識は、もちろん小論文などにも使えますが、大人になってからも使えることが多いと思うので、しっかり身に付けるよう頑張ってほしいですね。

―最後に、将来の夢を聞かせてください!

まだ、正確には決まってないないです。だから、社会学部を選んだっていうのもあります。様々な問題に触れて、自分のやりたいことを見つけることができると思いますし。でも、これだけはありますね。せっかく海外で生活して英語を喋れるようになったのだから、海外で就職したいという気持ちは強いです。

―今日はありがとうございました。

インタビューアから一言

夏休みに予備校が一緒だったんですが、実はあんまり喋ったことなかったんです。入学式のときに偶然再会して、今回のインタビューを頼むことにしました。いくら知っている人でも、いざインタビューとなると、やはり緊張します。ただ、彼は気さくに協力してくれて、海外での生活などの情報を教えてくれました。僕は中国に留学していたので、カナダやアメリカなどの情報をこんなに聞いたのは初めで、とても新鮮に感じました。
interviewer_s_51_profile.jpg 加藤超大。1989年生まれ。愛知県出身。高校3年間、中国の上海へ単身留学。現在は、立教大学社会学部1年に在籍。宮城夏子とRTNプロジェクト立教大学支部を設立する。将来はアパレルメーカーに就職したいと考えており、勉学の傍ら、アパレルメーカーでバイトをしながら修行中。