活動報告 vol.18 久保洋介

「スイスの国際会議に参加してきました!」と、京都の久保洋介くんから報告がありました。毎年、世界中から200名の学生が受賞するSt. Gallen Wings of Excellence 2008を受賞したそうです。「これからの世界を創りあげるのは君たちだ。覚悟はできているかい?」 世界各国から、政官財のリーダーが集う国際的な会議で、彼らがなにを感じ、なにを考えたのか。時代を背負う、若人たちの声に耳を傾けたいと思います。

report_15kubo_1.jpg%20 久保洋介さん。1985年、大阪生まれ。コネチカット州立高校を卒業。9.11を経験したことをきっかけに国際政治に興味を持ち、‘05年京都大学法学部に入学。外務省主催の国際法模擬裁判大会で日本一になったことを機に、数々の国際会議を経験。’07年には、一日に14,000人を集客した京都文化博覧会を、発起人&実行委員長として実現し、『京都大学総長賞』や『京都学生人間力大賞(理事長賞)』を受賞。

活動報告

スイスの国際会議に参加してきました

St. Gallen Symposium、日本での認知度はまだまだですが、今日のDecision Maker と 明日のDecision Makerが出会える、世界で唯一の国際会議です。航空費・宿泊費・食事代などは全て出してもらえます。応募してみてはいかがですか?

St.Gallen Wings of Excellence 2008 を受賞

’08年2月、後期試験で忙しい中、英語で2000 words(double spaceで7ページ)の論文を書き上げ、スイスに提出。テーマは “Global Capitalism – Local Value”。自由貿易を促進しつつも、地域の文化を守るための法的枠組みを提案する論文を書いた。提案の斬新性が評価されての受賞だった。
私のように、賞を受けた200名の学生が、’08年5月にスイスで開かれた世界経済会議に招待された。St. Gallen Symposium、今年で38年目である。

St. Gallen Symposium (京大学生新聞より抜粋)

サンガレン・シンポジウムは、各国の政・官・財・学等、各界のリーダー600人、各国メディア代表150人、各国学生200人の総勢1000名が参加するもので、今回で38回目を迎える。シンポジウムの本会議では、あらかじめ設定された共通テーマに関する発表を基に、自由かつ建設的な意見交換が行われた。今回のテーマは「Global Capitalism – Local Values」だった。

report_18kubo_3.jpg

日本からのスピーカーとして登場したのは、黒川清内閣特別顧問、明石康元国連事務次官ら6人で、同シンポジウムに参加した200名の学生は、世界各国の応募者の中から論文審査で選ばれ、日本からは21名(うち日本人は7名)が参加した。

サンガレン財団(会長はドイツ銀行頭取)を始め、400社がスポンサーとして後援を務める同シンポジウムは、「今日のリーダーが明日のリーダーと逢う場」とされている。

世界の政治経済をリードする人々

’08年のゲスト招待者は、ヨーロッパ諸国の大統領、フランスの経済大臣、小和田国際司法裁判所裁判官、ゴールドマン・サックス証券副会長、ドイツ銀行会長、ダイムラー・クライスラー社長、三井物産顧問など。過去には、アナン・元国連事務総長、トヨタ自動車社長、三菱商事社長、イラン国王、ノーベル平和賞受賞者らが招待されている。 report_18kubo_1.jpg

これら世界の政治経済をリードする人々が、世界そして招待学生に向けてスピーチ。その後、学生10人程度が彼らを囲んでワーキング・セッション。今日のDecision Makerと明日のDecision Maker (選ばれた学生)との直接対談が行われた。

普通の生活をしていれば決して会うことのないような人たちと、膝と膝を突き合わせて、今後の世界についてじっくり話し合った。ゴールドマン・サックス証券副会長の一言は胸に響いた。「これからの世界を創りあげるのは君たちだ。覚悟はできているかい?」

20年後、世界の政治経済をリードする人々

先進国ばかりでなく、中東・アフリカ・東欧・中央アジア・南米など、それぞれの国と地域を背負ってやってくるトップエリートの学生たち。ゲスト・スピーカーたちへの質問も切実だ。「民族間・宗教間でいがみ合っている私の国をまとめるには何が必要なのでしょうか?」と、イラク出身の学生はスイス大統領に質問をぶつけていた。彼らの言葉の端々から、「自分が頑張ることによって世界をよりよくする」という高い志が伝わってきた。
report_18kubo_2.jpg

自分も日本人代表として負けてはいられないと、中国銀行頭取に対し、中国や日本などアジア諸国が、世界経済や現在の資本主義社会に与えるべき影響について質問した。300人以上の前での質問は緊張したが、日本人学生で質問したのは私だけで、後に外資系金融の日本支社会長や明石康さんに褒めてもらったのは嬉しかった。

ゲストとして参加していた黒田内閣特別顧問の言葉には深く共感した。「高い志を持つ若者こそが、世界をリードする人物に成長していく」。招待された学生は、それぞれ高い目標を掲げ、勉学・課外活動(国際NGOの立ち上げなど)に励んでいる。20年後、それぞれの分野で世界をリードするであろう若者たちと仲良くなれたことだけでも、試験期間中に英語論文を書いて提出した意義があった。

おまけ:その他プログラム

派遣1ヶ月前、スイス大使館にてディナー・パーティー
シンポジウム前日、スイス観光(アルプス登山など)
期間中毎晩、豪華ディナー・パーティー(日本代表団特別ディナーもあり)

最後に

世界の政治経済をリードする人々の「ものの見方」や「考え方」を知ることができたことは、私の人生にとても大きなプラスとなった。大学の若干の単位よりも(笑) そして、このシンポジウム以降、より高い志を持って物事、そして、自分の人生に取り組むようになった。

St. Gallen Symposium :
http://dir.u-tokyo.ac.jp/topics/stgallen.symposium.2007.html

学生インタビュー vol.1 久保洋介 :
http://www.rtnproject.com/2007/07/interview_3.html
活動報告 vol.1 久保洋介
http://www.rtnproject.com/2007/08/vol1_1.html
活動報告 vol.13 久保洋介
http://www.rtnproject.com/2008/05/_vol4_1.html