帰国子女大学入試・合格体験記vol.10

伊東裕子。1984年愛媛県生まれ。8歳から11歳までバングラデシュ・ダッカで過ごし、中学2年までタイ・バンコクに滞在。その後、ロシア・モスクワで6年間過ごす。日本ではボリショイ・バレエ学校として知られるモスクワ国立舞踊アカデミーを卒業後、フランス・パリのソルボンヌ大学付属講座に学び、 '05年日本に帰国。現在上智大学法学部国際関係法学科3年に在学。

【上智大学法学部合格】

私の場合はそもそも受験資格があるのかということを確かめることから始まり、他には、受験科目に何があるのか、過去問はどんな形式なのかを調べました。特に、国立大学などでは、高校卒業後1年以内とか、統一試験やバカロレアなど、厳格な高校卒業資格を求めたりしますから、その条件が合わなければ最初からアウトです。受験科目に関しては、例えば、早稲田大学法学部は国語と外国語と小論、上智大学法学部は小論と面接、慶応義塾大学のSFCのAOは、大量の願書と面接(プレゼンテーション)でした。過去問は、早稲田なら外国語訳や漢字、現代文も含まれ、上智なら小論でかなり専門的な課題が出題されているということなど、初めの段階で解けるかは問わず、見ておいた方がいいと思います。

6月に帰国後、すぐ予備校に行って勉強を始めましたが、新書って何?というレベルだったので、当初は本を薦められても、読むのに相当時間がかかりましたし、中高生向けのジュニア新書などを読んでいました。でも、読み続ければ誰でも慣れていくものですし、何より本は小論のネタの宝庫なので、後々きっと試験に役立ちます。また、ある程度インプットができたら、受験する大学の過去問を5、6年分解いては添削してもらい、また解いてという作業を繰り返していました。ただ、ある程度予想して準備していても、本番で実践できるかはまた別です。時間内にちゃんと書き終わる練習をするのも必要ですし、私のように日本経済は出ないだろうとか勝手に思い込まず、予想外の問題にも対処できるように、いろんな分野のことを一応学んでおいて、引き出しは多くしておくに越したことはありません。

面接に関しては、なぜ海外ではなく日本の大学なのか、その中でもなぜここの大学を選んだのか、入学してどんなことがしたいのかということは必ず言えるように、HPで調べたり、実際に行っている人に話しを聞いたりして準備しました。また、帰国子女入試で受けるからには、自分が滞在していた国やそこでのエピソードなら、いくらでも話せるようにしておくのがベストです。上智はそれほどでもないですが、特にSFCは圧迫面接で、泣いて出てくる子も結構いましたので、ある程度の覚悟が必要かもしれません。

最終的に上智大学法学部に決めるときも、いろんな人からのアドバイスをいただきました。4年間を過ごすことになるので、できるだけ多くの声を聞き入れたほうがよいかと思います。上智の魅力ならばお話しできるので、これから受験されて迷うことがあればいつでも言ってくださいね!!