帰国子女大学入試・合格体験記vol.12

interviewee_s_48_profile.jpg 植田久美子。1987年大阪府生まれ。3歳から7歳まで米国シカゴに滞在した後、大阪の小・中学校を経て、イギリス・ロンドン郊外のACS Hillingdon International Schoolで高校3年間を送る。現在、一橋大学社会学部2年生。

【一橋大学社会学部合格】

長期の受験期間、といっても一般の受験生より短いですが、その中で感じたのは、生活面の工夫だけで、勉強の効率が上がるということです。私は寮に住んでいたのですが、毎朝必ず決まった時間に起きて、予備校の授業は遅刻せずに毎日出席、授業後は自習室で集中して勉強し、ダラダラと長居せずに夕飯の時間には寮に戻って自炊し、リラックスしてから勉強して12時までには必ず寝る、という生活を繰り返していました。これを毎日地道に続けることで、受験勉強が完全に習慣づきました。勿論、たまの息抜きは必要ですが、「規則正しい生活」は本当に人間の能力を上げると痛感しましたので、是非実践してほしいです! 大学生になった今、昔の自分を見習いたいくらいです(笑)

次に勉強面についてですが、小論文試験は、課題文の趣旨とそこから広がりうる議論の内容を、正確に見分けられるかどうかがカギだと思いました。予備校の先生も、試験を採点する大学教官も、小論文のスペシャリストです。彼らが読んであっと感心するような小論文を、我々がわずか数カ月で叩き込んだ知識で書くのは不可能に近いです。だからこそ、「人とは違う発想で議論を展開!」と意気込む前に、まず最低限課題文の内容と趣旨をしっかり理解していることを示さないと、採点者からしたら話にならないのです。

これは簡単なようで難しいことです。私も、帰国当時はこの基本的な作業が全くできなくて呆然としましたが、忍耐強く沢山の過去問や小論文をこなして大いに失敗しながら練習を重ねて、課題文を「読む」ことに慣れました。それから、新聞は毎日読み、ネタ帳も一応作りました。ただ知識を叩きこむのではなく、「知識欲」を持って取り組めるようになれば、小論文の勉強は苦になりません。特に、一橋の小論文試験は社会科学系の問題ですので、幅広く知識欲を持って社会の諸問題に対して思考する必要があるかもしれません。

英語についてですが、これはもう学問に王道なしという感じで、一橋の過去問や似たような読解問題も何度もやりました。試験パターンが特徴的なのでそれに慣れることと、あと意外と難しい単語が課題文に出てくるので、単語ブックみたいなものを一つは買ったほうがいいかと思います。

帰国生受験の皆さんの中には、最初から私立しか受験しないと決めている方と、その後の国立大学受験を大一番としている方と、両方います。また、とりあえず私立受けてみてから国立のことを考えようという方もいらっしゃると思います。

私の場合、帰国前からどうしても一橋大学の社会学部に行きたくて仕方なかったので、迷わず国立受験をしましたが、その気持ちがまだないという方も、チャレンジしてみる価値はあると思います。国立受験に向けて勉強する期間に得るものは、圧倒的に大きいです。最初から無理と諦めてしまうのはもったいないですし、後悔しないためにも、自分に挑戦するつもりで取り組んでみれば、必ず成長できると思います。

活動報告 vol.12 植田久美子
http://www.rtnproject.com/2008/03/_vol12.html
学生インタビュー vol.35 上田久美子 ~前編~
http://www.rtnproject.com/2008/09/vol35.html
学生インタビュー vol.35 上田久美子 ~後編~
http://www.rtnproject.com/2008/09/vol35_1.htmla