帰国子女大学入試・合格体験記vol.15

井戸翔太。1988年岐阜県生まれ。出生後東京に引っ越す。6歳の時に渡米し、カリフォルニア州サンディエゴに12年間滞在。Rancho Bernardo High School 卒業後、帰国し、東京大学文科Ⅱ類に入学、現在1年に在籍。RTNプロジェクトをはじめ、大学内外で様々な活動を行っている。

【東京大学文科Ⅱ類合格】

受験は帰国前から始まっている

日本に帰国後勉強すれば良いというわけではない。確かにプロムやシニア限定のイベントが開催され、回りの友達は遊んでいるかもしれない。アメリカの場合、3月頃から現地の友達は次々と大学に合格しており、自分一人だけどこにも受かっていないとう状況は少なくはないはず。周りの誘惑に負けず、ひたすらTOEFL/SATの点数を上げること。僕は5、6限にSATの勉強をほぼ毎日していたが、周りの友達はふらふらと遊んでいた。

国立を目指したいのであれば、高い点数は必須。なぜなら、大学側は一次選考では統一試験の点数を考慮するからである。受験生を相対的に測る物差しは統一試験の結果しかない。人柄がいくらよくても、書類ではそれは見抜けない。逆に人柄が最低でも、点数さえ高ければ二次選考を受けさせてくれる。それだけ統一試験のスコアは大事なのである。

帰国後の日本が一番魅力的

海外滞在経験が短い人にとっては、日本はそれほど魅力を感じないかもしれないが、12年間アメリカに住んでいた僕には、かなり新鮮なものだった。遊ぶ場所もいっぱいあるし、どこにいっても美味しいお店がある。一見パラダイスのように見えるが、そこで遊んだら見たらおしまい。何のために日本に帰ってきたのか、もう一度考え直してみよう。

塾に通うのであれば、最初が肝心だ。基本を丁寧に教えてくれるから、ここで基礎を理解しなければ、後が大変。僕の場合、私立受験期はあまりモチベーションが保てなかった。その結果、後で困るようになった。

量で攻めるか、質で攻めるか

私立受験が終わると、次は国立に向けて本格的に勉強が始まる。

受験生の中では、効率良く勉強する人も入れば、とにかく量をこなす人もいる。どちらも受かるのだが、まず自分の適性を考えた方がいいと思う。僕は後者で、ひたすら小論文を書いて、添削してもらって、批判の嵐を受けて、それでも次の日もめげずに書いた。

国立受験期にはいってからひたすら小論文を書くものの、私立受験であまり必死に勉強しなかったおかげで、最初は全く小論文の成績が伸びず、某塾用語で言えばC-とかCで、凹むときも多々あった。さらに落ち込んだのは、周りの皆の成績が良かったこと。一人だけ取り残されていた感じがして、非常に辛かったし悲しかった。ただ、それでもめげずに頑張ったので、年が明けて少しずつ成績も上がり始め、段々と自信がついてきた。

わからないことがあったら講師に聞こう。講師が何よりも願っているのは生徒の合格。彼らは言わないかもしれないけど、自分たちに頼ってほしいのである。少なくとも僕はそう感じた。また、小論文の意見をもらう際は、信頼のおける複数の講師からもらうのがベスト。より多くの人に相談すれば、新しい切り口や発想を学べるので、知識も思考も深まるからだ。

最後になっても諦めないこと

年もあけ、いよいよ国立試験の2月25、26日が近づく。最後の1ヶ月は総まとめ。体調を崩さず、今までやってきたことの復習を行おう。

試験当日。寒いと思う。前日はぐっすり寝て、当日は暖かい服を着る。これらは試験に万全の体制で挑むためにやる。やれるだけをやったのだから、あとはベストを尽くすこと。

東大の場合、筆記試験後は面接がある。面接の準備は怠らず、もう一度「何をやりたいのか」「何故東大に志望したのか」等を考える。面接が終われば大学生活が始まる。気を抜いたら負けるよ。

最後まで頑張ってください。

活動報告 「世界の学校から」vol.1 足立創

Rancho Bernardo High School :
http://powayusd.sdcoe.k12.ca.us/pusdrbhs/