活動報告 「世界の学校から」vol.6 後藤匠

今回は、慶應義塾大学法学部政治学科1年の後藤匠さんから母校William Fremd High
School を紹介していただきます。Fremd高校は、Adlai E. Stevenson High Schoolと並び、シカゴ地区を代表する高校です。Stevenson高校については、活動報告「世界の学校から」vol.3をご覧ください。

interviewee_s_74_profile.jpg 後藤匠さん。1989年、兵庫県生まれ。小学1年から4年生までドイツ・デュッセルドルフに滞在。後に、アメリカ・イリノイ州の高校を卒業後、慶應義塾大学に入学。現在法学部政治学科に在籍。

活動報告

今回は僕の母校でもあるWilliam Fremd高校を紹介します。

Fremd高校はアメリカのイリノイ州、パラタイン町の4年制の高校です。歴史に軽く触れると、Fremd高校は1963年にPalatine High School Southという名前で設立され、その直後に、教育委員会のメンバーの一人であったWilliam Fremdが彼のトウモロコシ畑であった土地を高校に寄付した貢献を称え、彼の名前を取ってWilliam Fremd高校と名づけられました。当初は高校4年間の内の最初の2年間のみのカリキュラムしかありませんでしたが、生徒数の増大から4年制へと移行しました。 report_s6Gotoh1.jpg

今日のFremdは周辺地区で有数の大きさを持つ高校となりました。2900人以上の生徒が所属し、毎年700人程度が卒業しています。しかし、その高校の規模から、非常に高い運営費が問題となっています。実際Fremdの教師の給与平均は、アメリカの高校の中では最も高いものとなっています。僕が所属していたときには、学校の財政難を解決するために増税の是非を問う住民投票が行われ、教師が減給に反対してストライキを起こす寸前までの事態になったこともありました。
学業面においては、一クラスの平均人数は約30人で、全米平均と比較すると少人数です。ブッシュ大統領が通したNo Child Behind Actによって指定されたテストでも、全米の平均点をはるかに上回っています。Fremd高校は、アメリカでもトップの高校のひとつとして数えられており、1987年にはアメリカ文部省に全米一と表彰され、近年では、Newsweekなどの週刊誌が発表する全米高校ランキングにも、毎年ランクインしているのです。Advanced Placementクラスという大学レベルの授業も履修可能であり、ESLという英語が母国語ではない生徒のための英語の授業プログラムも充実しています。

report_s6Gotoh3.jpg 学校の設備も充実しており、図書館、体育館、スタジアム、グランド、テニスコート、室内プールから、吹奏楽や合唱などに使う多目的ホールまであります。また、イリノイ州では16歳から運転免許を取得でき、車通学の生徒も多いため、生徒用の駐車場もあります。

Fremdはスポーツ面でも精力的に活動していて、秋にはアメリカン・フットーボール、冬にはバスケットボールなど、季節によってクラブ活動が異なるために、いろいろなスポーツに参加可能です。アメリカンフットボールはそれなりに強豪で毎年のように、州大会まで出場しています。 report_s6Gotoh2.jpg

僕はこの学校で四年間を過ごしましたが、カリキュラムが充実しており、さまざまな授業を履修でき、非常に充実した学校生活を送ることが出来ました。入学当初は、日本の学校に入りたかったと思うこともありましたが、卒業するときには後悔することはありませんでした。

William Fremd High School website :http://www.fhs.d211.org/