海外生活体験者・社会人インタビューvol.38

interviewee_s_87_profile.jpg 秦万里子さん。東京生まれ。現在、コンサート活動のかたわら、幼稚園、大学で音楽の楽しさを伝授している。小学校の音楽の先生の影響を受け、音楽の年表に女性の作曲家がないのに憤慨?! 女性作曲家を志す。中・高時代、バート・バカラックを聴いて衝撃を受け、曲の完全コピーを始め、国立音楽大学ピアノ科に進学。卒業後、ボストンに留学し、ジャズを学ぶ。帰国後、双子の女の子を授かり、育児に専念する。その間に子供のための曲を書きため、子供が3歳になったのをきっかけに、作曲活動を再開、CDやCM作りに関わる。06’年5月「NHKおはよう日本」に取り上げられた後、新聞・雑誌に数多く取り上げられ、NHK、民放テレビ・ラジオに多数出演、話題を呼ぶ。’08年4月、TBSラジオ主催『赤坂に主婦大集合 ~今夜はあなたが主役~』で、赤坂BLIZSに主婦600人を集めるコンサートを行い、大成功を収める。

―ではまず、ジャズを勉強するためにアメリカに行かれた際、感じたことがあれば教えてください。

うーん、「アメリカが何でも一番ではない」ってこと。

私、それまでは、アメリカって憧れの地だったんですよ。小さい頃から「奥様は魔女」とか見て、「アメリカの夫婦ってこんな感じなんだー」って憧れてたの。あと、おじいちゃんシンガーがヒット曲出したりしてるのを見て、「こんなおじいちゃんでもヒットするなんて、すっごい!」って思ってた。「一体アメリカって、どんなところなのかしら?」って。

でもね、実際行ってみたら、「ア、アレッ?」みたいな(笑) 意外と夫婦仲が円満じゃなかったり、やっぱりアメリカ人も、普通に生活する人たちなんだなーって。

―曲って、どんな風に作られるんですか? 何かの拍子に浮かび上がったりするんですか?

浮かび上がってくる……なーんて、大げさなものでは、決してないですね(笑) 曲も、「こういう曲作りたいな」と思ったら、ばああって、一気に作っちゃう。だから曲作りにかかる時間も、曲の長さと同じだけなんですよ。

―すごいですね! もう本当に、すぐにできちゃうんですね。

できちゃいますねー(笑)

本当に、歌詞さえあれば、曲自体はすぐにできちゃう。メロディをつけるときに、「こういうのでもない、ああいうのでもない」って、悩むことは全然ないんですよ。あまりにも曲をつけるのが早いから、歌詞がなくなっちゃうのが悩みなくらい(笑) だから、歌詞は妹にもやってもらってるんです。

―「あたし、ちょっと特別かも」って意識されたことはありますか?

いえ全然。本当にここ1~2年かなぁ、特別って感じるようになったのは。。。

中村さん(秦さんの事務所の代表)

いえ、本人はこう言いますけど、秦さんは本っ当に特別です。天才なんですよ。音楽の哲学があるし、何より人に対してキャパが大きい。人間としてすごく大きい人だなぁと思います。

例えば、秦さんの売りのひとつである「即興」なんですけど、すごいのは「聞いたことをそのまま歌詞にしない」ってことなんですよ。コンサートで、観客の方にその場でインタビューするじゃないですか。そこで「旦那さまにこういうことをしてほしい」とか聞いても、絶対そのまま歌詞にはしない。多分観客の人が思ってなかったような形で、でも「そうそうそうっ! そうなのよっ!」って同感できるような歌詞を作る。本当に歌手として偉大だなぁと思いますね。

―秦さんご自身ではどう思われますか?

うーん。。。自分で特別って思った訳じゃないけど、小・中・高の間は、周りから見ると、「何?」って存在だったかも。学校では常に「何で私はココにいるんだろう?」って考えてた。

―と言いますのは・・・?

「皆同じじゃないといけない」ってことに、いつも疑問を感じてたんですよ。例えば、日本の学校では体育の時間とかに、「皆で、一緒に、ドッヂボールをしましょうー!」ってなるでしょ? 普通の子は、「はーい」って言うんだろうけど、そこで私は「どうして皆じゃないといけないんだろう? 別に皆じゃなくていいじゃん!」って思ってた。

―メディアに出るようになって、変わったことはありますか?

私自身の周りでどうこうということはないんですけど、自分の音楽を届けられる人が増えたっていう意味では、変わったかなぁと思いますね。今までは、コンサートに来てくれた人たちに自分の音楽を届ける形だったのが、メディアに出るようになったから、コンサートに来られない主婦の方々にも届けられるようになった。だって、私が一番「届けたい」と思っている人は、主婦で、ずっと家で子育てしていて、コンサートに行く暇もないような人たちだもの。だから、メディアに出ることは良いことだと思う。

―最後に、いま「次はこんな曲が作りたい」という曲があれば、教えてください!

ズバリ、“Where does 鼻水come from?”(笑)

ホントに不思議だと思いません? どこからともなく出るのに、かといって体重減るわけじゃないし……。初めは、「鼻水ってどこから来るんだろう?」っていう歌にしようと思ったんだけど、それだとちょっとカッコ悪いから、”Where does 鼻水 come from?”(笑)

秦万里子 official web site:http://www.nypowerhouse.com/hatachi.php

秦万里子とは?:http://www.youtube.com/watch?v=EXZFzeZVRGQ

秦万里子事務所代表の中村さんからお知らせです!

半径5メートルを歌う作曲家・秦万里子が、本当に皆様の応援のお陰で1月14日、徳間ジャパンより、メジャーデビューすることになりました。つきましては、下記のようにTV出演がございますので お知らせいたします。是非 ご覧下さいませ。
1月 8日(木) ピンポン 12時ごろ
1月 9日(金) どーも★キニナル!10:30ごろ
1月10日(土) 王様のブランチ 午後
1月14日(水) はなまるカフェ ゲスト出演
(※番組の都合、予定が変更となる場合がございますのでご了承ください)

インタビューアから一言

今回のインタビュー、時間にして30分。ご多忙な秦さんに、なんとか時間を割いていただきました。何しろ時間がなかったもので、大変緊張感のある、シャキシャキしたインタビューに。具体的にどれだけ緊張感があったかというと、インタビューの初めに、

藤原:秦さん、こんにちは!今日はよろしくお願いします。
秦さん:イヤ、そんなのはいいからっ!(笑)
藤原:す、スミマセンッ!

というやり取りがあったほど(苦笑) でも、時間がなかったからと言って、密度は他のインタビューに負けません。だって、お相手はあの秦さんですもの。どうぞ、お楽しみください!

藤原彩加。1988年生まれ。5歳から9歳までフランス・パリで過ごし、帰国後、東京の小学校に通う。小学校6年からインドネシア・ジャカルタ。中学1年の時に日本に一時帰国、中学2年でインドネシアに戻るが、その直後にカナダに渡り、オタワにある私立高校へ編入。卒業後、慶應義塾大学法学部政治学科に進学し、現在2年在学中。