海外生活体験者・学生インタビューvol.43


水谷真理さん。1986年愛知県生まれ。12歳まで名古屋で過ごし、その後渡米。ミズーリ州の現地中学・高校へ通う。卒業後、帰国し、早稲田大学人間科学部情報学科へ入学。現在4年に在学中。メディアコミュニケーションを専攻。4月から、良品計画に就職予定。

名古屋発 ミズーリ経由 所沢行き

―海外生活経験についてお聞かせください。

親の仕事で、6年生の終わりくらいからアメリカに渡りました。7年生から12年生の高校卒業までの間、現地校に通っており、高校卒業後は、日本に帰国し、大学受験のために河合塾に通っていました。9月に早稲田大学を帰国子女枠で受験し、晴れて4月から、早稲田大学人間科学部に通うことができました。

―最初から早稲田大学の人間科学部を希望していたのですか?

そうですね。早稲田大学は、人間科学部と商学部を受験しました。人間科学部を希望していて、まさか受かると思いませんでした(笑) 色彩とかデザインに興味があったので、当時は、斎藤美穂教授のゼミに入りたいと思い受験しました。

―最初に人間科学部にいくと決めたときから、就活に向けて方向性は決まっていましたか?

そうですね。良品計画に行くとは思わなかったけれど、方向性としては、色彩とかデザインを希望していて。さっき話したように、大学でもデザイン系のゼミに入ろうかなと思っていましたが、結局、そのゼミには入りませんでした(笑) その前に、色彩検定の勉強とかをしていたのですが、「あ、なんか、自分で勉強できるなぁ」と思って、他のゼミを選びました。保崎則雄教授のゼミです。

―ゼミでは、どのようなことをしてましたか?

おもに、メディア制作です。自分で撮影したり、編集したりしていました。自分で機材とかは買うことはないし、ゼミにいるときにしかできないからお得かなぁと思って(笑) それと、自分で編集できるスキルがほしいとも思いましたね。最初の課題が自分のプロモーション作りだったので、すごく楽しかったです! コミュニケーションも主体にしているゼミで、海外の大学に勉強に行くとか、メディア制作の他にも、様々な活動を行いました。

自分のやりたいことと企業の理念のマッチング

―就職活動はいかかでしたか?

就活は、世の中が言っている以上に大変。デザイン関係、ファッション関係を中心に、その他、広告代理店とか、大体30社くらいエントリーしたのですが、殆ど落ちました!(笑) 良品計画のエントリーが11月くらいで、それに通った人が1ヶ月くらい後に筆記試験。そして、また1ヶ月後に1次面接で、2次、3次と大体1ヶ月くらいの間隔で続きました。その間に他の企業も平行してエントリーをしていたのですが、他社の面接のいくつかは切っちゃいましたけど(笑)

―切っちゃったんですか?!

そう。1次受かっても、「やっぱり自分に合ってないかなぁ」という感じで、2次には行かないこともしばしばありましたね。でも切らない方がいいですよ! せっかくエントリーしたんだから、全部受けた方がいいと思います。いろいろな企業を見ることが出来るチャンスなので、あらゆる可能性を探って、自分に合っているところを見つけるのがいいですよ。

―面接では自分を良く見せようとする気がするのですが。。。

うーん、その気持ちもわかります。ただ、実際に受かっている人を見てみると、その人が本当にやりたいことと、会社の理念がマッチしている人が受かっていましたね。だから、会社の理念とか丸暗記で行って、面接で背伸びをしようとしている人は、なかなか受かっていませんでしたよ。就職活動の面接というよりは、自分の良さを相手に伝えるために、しっかりとコミュニケーションを取ることが大事だと思います。

インターンで業界の表と裏を知る

―OB・OG訪問はどのくらいしましたか?

大体7人くらいですね。知り合いの先輩で、ひとりすごいいい人がいて、話を聞きたい職種の人を紹介してくれました。実際に働いている方の生の声を聞けるので、OB・OG訪問は、とてもためになりましたよ。「人って優しいなぁ」とつくづく実感しました(笑)

―就活の前に、インターンはしましたか?

はい。ファッション業界でやっていました。インターンはやった方がいいと思いますよ。人脈も作れるし、いろんな世界も見られますし、今までテレビとか映画だけだと思っていた世界を、実際に自分でやってみるのでは、得るものが全然違います! 特に、ファッション業界とかだと、輝かしい部分だけじゃなくて、その裏側を見られるので、良い経験になりました。

就活で自分を見つめる&人を見る

―帰国子女として、就活で有利だったことはありましたか?

特にありません(笑) 就活において、帰国子女を売りにするのはお勧めできません。帰国子女といっても、過去のバック・グラウンドとして、生活していた環境が異なるだけで、特に利点はないと思います。語学力という意味では、強みはあるかもしれませんが、それだけで勝ち残れると思ったら大間違いです。海外生活経験でどんな価値観を得たか、また、どんな経験をしてどう思ったかを考えて、自分なりの軸を見つけた方が良いと思いますよ。

―就活を終えて、自分の中で何がいちばん変わりましたか?

人を人として見られるようになったことですね。就活は大変でしたが、世の中がつくった「就活」というイメージは、そんなに大したものではないと思います。スーツとか髪型とか、世の中が言っているほど厳しいとは感じませんでした。企業といっても、人で構成されているものだなぁと思えるようになり、自分もその中の一員になると思うと、しっかりしなくちゃと、気が引き締まります! ただ、得たものは多いですが、もう就活はやりたくないです(笑)

後輩たちにエール!

―最近、就活関係の厳しいニュースが多いですね。

そうですね。しかし、どの会社も人は必要なわけで、いくら採用人数が少なくなると言っても、必要な人材は採りますよ。だから、大学生活のうちから、早めに自分の軸を見つけて、社会人として使える人材になっておけば、今の時代でも平気なのではないかと思います。私が言えることではないですが(笑)

―それでは、最後にこれから就活をする学生にメッセージをお願いします。

頑張って下さい!(笑) 大切なことは、自分らしさを忘れないことですね。やはり、背伸びして話すと相手にも伝わりますし、自分の人間性を浅く見せちゃうので、自分の軸を持って、それを生かしながら就活をした方がいいと思います。だから、自分の軸をみつけるために、出来ることは今からやっておくことをお勧めします。 就活に限らず、大学生活のなかでも沢山チャンスがあると思うので、躊躇せずに色々とチャレンジしてみてください!

インタビューアから一言

インタビューをしながら、就職氷河期をスーツで戦う自分の姿を想像しました(苦笑)水谷さんは、何事にも前向きで、何事も楽しんで取り組む素敵な女性でした。「人って優しい」を連発していた水谷さんですが、僕もその優しい人に巡り会えるよう、これから何事にもチャレンジして、いろいろな人に出会っていけたらと思います。人の暖かみを感じながら、氷河期を突っ走りたいと思います。それでは、また大学でお会いしましょう!
interviewer_s_33_2profile.jpg   古屋悠。1987年東京都生まれ。生後間もなくドイツへ移住。ドイツのデュッセルドルフに5年間滞在し、帰国後鎌倉へ。中学3年からドイツのフランクフルトへ渡り、Frankfurt International School卒業まで滞在。現在は早稲田大学人間科学部2年に在学中。