活動報告 「世界の学校から」vol.10 古屋悠

フランクフルトはドイツ西部に位置し、ライン川の支流マイン川下流域にあり、ヨーロッパの玄関口とも呼ばれる、ヨーロッパ有数の世界都市です。正式名称フランクフルト・アム・マイン (Frankfurt am Main)。今回は、早稲田大学人間科学部3年の古屋悠さんに、在独時に通っていたFrankfurt International Schoolをご紹介いただきます。

interviewer_s_33_3profile.jpg 古屋悠。1987年東京都生まれ。生後間もなくドイツへ移住。ドイツのデュッセルドルフに5年間滞在し、帰国後鎌倉へ。中学3年からドイツのフランクフルトへ渡り、Frankfurt International School卒業後まで滞在。現在は早稲田大学人間科学部3年に在学中。RTNプロジェクト早稲田大学支部代表、WEB担当代表。SNSへはこちらから。

活動報告

ドイツという国

ヨーロッパの中心部にあるドイツは、周りの国から様々な影響を受けた、多国籍国家です。特に、僕が住んでいたフランクフルトは、フランクフルト国際空港を構え、ヨーロッパの玄関口とも言われている程で、町を歩けば、様々な国籍の方を目にすることができます。 report_s10furuya1

ドイツ人は通常ドイツ語を話しますが、町に出れば英語を話せる人も多く、多少ドイツ語に自信がなくとも、生活できる都市でした。また、「勤勉」「真面目」で知られるドイツ人に対して、その誠実な働きっぷりから、共感を抱く日本人も多いようです。

個人的な感想ですが、空気もきれいで、とても住みやすい国であったと思います。「今日は天気が良いから、ベランダでご飯を食べよう。」そんな習慣が似合う国でもあります。

Frankfurt International School

Frankfurt International School(以下、FIS )は、1961年に設立されたインターナショナルスクールで、当時は、約120人ほどの学生しか在籍していませんでした。立地条件は、フランクフルトの都 心部から電車で約25分くらいのところにあるため、多くの学生が通学のために電車を利用しています。今では、1000人を越える学生を抱え、およそ50ヵ 国にも及ぶ国籍の学生が。日々勉学に励んでいます。 report_s10furuya3.jpg

学生の多くはアメリカ人で、次に、ドイツ人が多く在籍しています。アジア人は、最近増加傾向にあり、韓国人の数は年々増すばかりです。日本人の数は、全校生徒の約7%ほどで、学年によって大きくその数は異なります。僕が在籍していた学年では、最終的にFISを卒業した日本人は3人でした。

FISでの勉学

FISは、インターナショナルスクールということもあり、語学教育(特に英語)に力を入れていました。入学したての、英語を母国語としない学生に対しては、ESL(English as a Second Language)という英語専門の授業を用意し、まずは英語力の向上を目的に学習します。それと平行して、英語以外の科目も履修し、その際には、手助けとして、担当のESLの講師が付き添いで授業を受けてくれます。

僕が入学したのはGrade 9 (日本で言う中学3年)で、ESLの他に、地理、歴史、世界史、物理、科学、生物、数学、芸術、音楽、コンピューターなど、様々な分野の授業が必須科目でした。10年目も同様に基礎科目を履修し、11年目から、自分の専門を定めて行きます。11年の学年の始めに、「Career Day」という業種説明会があり、個々人、自分が好きな分野の職種のゲストの話を聞くという講義がありました。

大まかに、理系か文系かを選択するのですが、その際に、高校卒業証明書(日本で言う統一試験)の種類を選択する必要がありました。アメリカではSAT、SAT II、日本ではIBなど、大学を受験する国により、その統一試験の内容も変わってきます。日本の大学の場合、学校によって、IBが有利だったり、SATが必要だったりと違いがありますが、FISの場合は、英語圏ではないインターナショナルスクールということで、統一試験の縛りはありませんでした。通常日本人の多くは、IBを統一試験として選択します。ですから、12年生になる際には、各学生とも、自ら定めた統一試験に向けて、勉強をします。どの授業も、専門の方が教えるため、入学したての当初も、とても楽しく授業を受ける事が出来たと思います。

FISでのスポーツ

FISのスポーツクラブは全てシーズン制で、一年に複数のスポーツを楽しむ事が出来ました。僕は、秋にはサッカー部、春には野球部に所属していました。ど のスポーツも、トライアウトと言われる入部試験があり、それに受かった者だけが部活動に参加することができます。僕は、入学した当初からサッカーをやると 決めていたため、そのトライアウトを受け、合格することができました。英語も分からず、あたふたサッカーをしていたのを、今でも思い出します(笑) report_s10furuya2.jpg

日本人は、基本的に運動が出来ると思われがちで、実際にどのスポーツクラブにも日本人が所属しており、それぞれ活躍していました。ドイツというヨーロッパの地で、外国人に混ざって野球をやるのだけは、とても不思議で仕方がありませんでした。

そして、卒業

FISでは、インターナショナルスクールということもあって、卒業式の終了時には、角張った帽子を高々と放り投げます。入学した当初から、一番遠くまで帽 子を投げてやろうと目論んでいましたが、最終的に自分の私物になると聞いたため、なくなることを危惧し、実際はそっと宙に投げるに留まりました(苦笑) report_s10furuya4.jpg

Grade 9 から Grade 12までの計4年間をFISで過ごしましたが、勉学、部活動ともに、とても刺激的な経験であったと思います。多国籍の中で学習し、様々な文化に触れ合うことが出来ました。個人的には、「宗教」というものを、間近で実感させられたのが、良い経験だと思っています。

無事に大学にも合格することができ、満足のいく高校生活であったと思います。強いて言えば、もう少し「はっちゃける」のも良かったかなぁとも思います。FISに在籍している方、もしくは、これから通う方、皆様のFISでのご活躍を、心より願っています!

Frankfurt International School :
http://www.fis.edu/