海外生活体験者・学生インタビューvol.53

H.T.さん。1986年東京生まれ。小学校3年から中学校3年まで、アメリカ・ニュージャージー州に滞在。Cresskill Junior Senior High Schoolに通う。帰国後、ICU国際基督教大学高等学校に進学。卒業後、上智大学法学部に入学し、大学3年次から9ヶ月間アメリカ・ペンシルバニア州フィラデルフィア市に留学。現在4年に在学中。来年4月から某大手銀行に入行予定。

―まずは某メガバンクに内定おめでとうございます。早速研修があったと伺いましたが、いかがでしたか?

内定者のレベルが高く、自己主張をしていかないと、色褪せちゃうと感じました。私は法学部で、経済について詳しくはないのですが、分からないなりに質問をして、自分の考えを言うように心がけました。後は、言葉数の少ないメンバーに話を振って、チーム全員が参加できるようにしていました。

―研修を終えられて、今後はどのように過ごす予定ですか?

入行までに、経済の知識をつけていこうと思います。授業や本を通して、自分で学んでいこうと思っています。後は、スペイン語の習得に力を入れたいです。英語以外の言語を身に付けておくと強いと思うので、資格を取得しようかと考えています。

それから、今しかできないことを満喫したい!(笑) 旅行や免許の取得、沖縄に2、3日滞在してダイビングのライセンスを取りに行くなど、アクティブに活動していきたいです。

―ダイビングいいですね! 一緒に沖縄行きましょう!(笑) それでは話を遡りまして、海外生活についてお聞かせください。

小学校3年生から6年間、アメリカのニュージャージー州に滞在しました。始めは英語ができなかったので、絶対英語できるようになってやる!と思って、勉強を頑張りました。現地校では、韓国人などのアジア人の友達が多かったです。同じ人種の方が話しやすいということがあったのかもしれません。

この頃は、小学校4年生から始めたテニスに燃えました。個人レッスンで週1、2日練習をして、トーナメントにも参加をしていました。USTA (United States Tennis Association) のニューヨーク・ニュージャージー州地区ジュニア大会でランキング36位、オープン戦で準優勝という成績を残しました。

トーナメントはモチベーションにつながっていましたが、できないことができるようになることが、何よりの楽しみでした。「何でも経験してできるようにしたい!」「知らない世界を知ってみたい!」と思う性質で、それは今でも変わってないと思います。

―帰国後、高校時代の学校生活はいかがでしたか?

楽しい!の一言です。ICUは帰国子女も多かったので、悩むことなく青春を謳歌しました。テニス部の副キャプテンを務めて、相変わらずテニスに没頭したり、アメリカでギターを少しやっていたこともあり、“Fools”というバンドを組んでライブをやったり(笑)、楽しい高校生活を送りました。ここで得た何でも話せる友達は、私の財産です。

―大学に入ってからはいかがでしたか?

周りが帰国子女ばかりの環境から一変して、日本人と感覚が違うなと、人間関係で悩むようになりました。例えば、「それ可愛いねー」という女の子同士の会話に、超えられない一線があるように感じていました。

また、所属していたサークルの、テニスと飲みの繰り返しの日々に、型にはまった生活がつまらないと感じていて、自分らしくないって、すごく思っていました。

世界をもう一度見てみたいという思いと、ほわほわ生きていた自分を変えたくて、大学3年生のときに留学して、再びアメリカへ行きました。

―留学をして、どのような変化がありましたか?

人に合わせるのではなくて、自分主体でやりたいことをやろうと、心がオープンになりました。留学先では、やれることをやり切ろうと思って、社交ダンスを始めました。社交ダンスって、日本では年配の方が踊るイメージがあるかもしれないけれど、向こうでは若い子達が踊りを楽しんでいる感覚。自分から飛び込んで行って、ステップを覚えて、踊りを楽しむ。自分から巻き込んで、自分から楽しくしたらいいじゃん!という考え方をするようになりました。

―今は帰国子女であることをどう捉えていますか?

日本人と感覚が合わないところもあるけれど、海外に出て人と違う要素を身につけられた。日本にずっと住んでいたら今の自分はいないと思うので、純粋に良かったと思います。日本人の良さ・悪さも知っているし、視野が広がったことで、バランスがとれているかなと思っています。

―就活のアドバイスを頂けますか?

素直であることと一所懸命であることの2点が大事だと思います。自分らしく、ありのままの自分に自信を持って、一所懸命して頑張っていれば、成果はついてくると思います。私はバカマジメなところがあって、効率が悪いことが嫌だなと自分では感じることもあったのですが、そんなマジメっぷりを会社が評価してくれました。

銀行は、始めあまり興味を持っていなかったのですが、結局、性格上合っているのだと今は思っています。就活は自分を見失いがちになりますが、個性を大事にして進めると良いと思います。

―将来の夢はありますか? また、10年後の自分はどう在りたいと思っていますか?

これといった夢は特にありません。楽しく、自分らしく、後悔しない人生を送りたいと思っています。自分に嘘をついた暮らしはしたくないです。

10年後は、仕事をバリバリこなして、プライベートも満喫していたい。ダイビングなどの新しい趣味を始めていて、外に出てアクティブに過ごしていたいですね。色んな人と関わって、楽しく刺激あふれる人生を送りたいです!

―最後に、一番大切にしていることを教えてください。

経験は財産であるという考えです。やってみないと分からないことは多いので、興味本意でも、やってみることって大切だと思います。受身じゃだめ。私は殻に閉じこもりがちになってしまうところもあるので、どんな人とでも関わって、アクティブに過ごしたい。1分1秒も無駄にしたくないと思います。自分に自信を持ってないと何もできないから、自分でチャンスを掴んで、様々な経験を積んでいきたいと思っています。

―ありがとうございました!

Cresskill Junior Senior High School:
http://www.cresskillboe.k12.nj.us/cresskill/

インタビューアから一言

就活を通じて知り合ったH.T.さんとは、共通の知り合いが多く、これからも様々なつながりの中で、関係が続いていく一人だと思います。そんな彼女の芯の強さを紐ほどいたインタビューとなりました。悩んだ時期もあったけれど、素直に一緒懸命に生きてきたからこそ、見えてきた自分らしさが、自信となって言葉に滲みでているなと感じました。自分らしさって、一人で考えても見えてこないもの。自分で求めていかないといけないものなんだって、改めて感じました。
interviewee_s_97_profile.jpg 工藤香緒里。1985年横浜生まれ。2歳になる前に日本を離れ、バーレン、イギリスに滞在後、7歳で帰国。横浜の小学校を卒業後、ブラジルで5年間過ごす。サンパウロ日本人学校の中学部に通い、高校からアメリカンスクールに編入。高校最後の一年を目前にしてマレーシアに移り住む。クアラルンプールのインターナショナルスクール(ISKL)を卒業後、帰国。現在は早稲田大学第一文学部4年に在学中。