海外生活体験者・学生インタビューvol.62〜後編〜

interviewee_s_126_profile.jpg 田中栄助さん。1986年7月16日生まれ。アメリカのニュージャージー州に4歳から9歳まで滞在し、帰国する。船橋市立旭中学校、慶應志木高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部に進学。同学部設置のプロフェショナル・キャリア・プログラムに所属し、フランスのビジネススクール、HEC経営大学院(École de Hautes Études Commerciales)に1年間留学する。現在は4年に在籍し、化学メーカーに内定。

留学体験 ―フランスのHEC経営大学院(École de Hautes Études Commerciales)へ―

~様々なバックグランドを持った人たち~

キャンパス生活は面白かったですね。色んな人がいて、30ヵ国?とか、結構色んな国から学生が来ているんですよ。自分がアメリカに住んでいたときは、アメリカ人とそこに移民してきた人たち、と言っても基本的にはアメリカ生まれが多いんですが、ほとんどがアメリカ人という感じでしたから、それこそHECでは初めての「人種のサラダボール」体験でした(笑) 授業が終わった後に寮に戻るんですけど、そのあとに誰かの部屋に集まって、一緒にワインを飲んだりとか、チーズを食べたりしながら、時には騒いだりして……いい思い出になりました。

実際、国だけじゃなくて、色々なバックグラウンドを持った人がいましたね。どこかの会社のサプライチェーンを担当してたけど、学問としてビジネスを学びたいから来ている人とかね。それと、学部生以外にもMBAを取りに来ている方もたくさんいて、そういった方ともお話できたのは、非常に貴重でした。

~車でパリからバルセロナへ~

ロシア人と友達になって、一緒にバルセロナに車で行ったんですよ。ロシア人の彼らはなんと、交通費を節約するために、留学時にロシアからフランスのパリまで車で来ていたんです! まあそんな事情もあって、車で2週間くらいかけてフランス南部を抜けて、バルセロナに行きました。途中で野宿したり、その辺の安い宿に泊まったりとか、そこら辺に止めて車の中で寝たり、かなり行き当たりばったりな旅でした(笑) でもそれが良かったんだと思います。

~まぁ、楽しくいこうよ♪~

ロシア人が一般にどうかはわからないけど、とりあえず一緒に旅を共にした2人はかなり適当な性格でした。「こっち行けばいいんじゃない♪」みたいな(笑) めっちゃ迷子になりながら行ったんです。「だいたいここらへんだね、とりあえず走りだそうよ!」っていうテンションで、結局移動時間は倍くらい時間かかってたと思います(笑) でも、そういう気楽さも、人生には大事なのかもしれませんね。

なんか、ロシアの諺に、「仕事は自分から逃げることはないから、とりあえず置いといて、今は飲みましょうよ!」っていうのがあるらしいんですよ(笑) 彼らの気楽さも、ロシアの文化的なものがあるのかもしれませんね。そこまで深刻に考えずに、楽しく生きようよ! みたいなね。この夏ロシアに行って、会いに行くんですよ。モスクワにしばらく滞在した後に、St. Petersburgにも行こうかなって。

~現状を受け入れる、そして次へ~

何を手に入れたかっていうと難しいですけど、自分の中で大きかったなぁと思うことは、まず一人暮らしが初めてだったということと、他の学生と寮で一緒に暮らすっていうのは初めてで。自分の思うようにうまくいかないことが、やっぱり多いじゃないですか。買い物に行って、うまく話せなかったりとか、銀行に行ったときに、うまく伝えられなかったりとか、そういう些細なことが積み重なると、人間ってストレスがたまりますよね。授業で思うように発言できないとか、そういうストレスもすごい溜まって……。現状の自分が嫌になって、自分のこういうとこが嫌だ、ああいうとこが嫌だって。

でも、そういう中で学びとして大きかったなぁって思ったのは、嫌な現状を受け入れようよっていう姿勢が、前よりできたのかなぁって思いました。いくらその嫌な現状に反発していても、冷静になって次どうしようかなって考えられないじゃないですか。ああ、もう俺全然ダメだなぁ、うまく行ってないなぁっていう現状を、とりあえず受け入れて、本当にダメだけど、とりあえず何か一つするとしたら、何が出来るか。一回冷静になって考える姿勢は、前よりは出来るようになったのかなって思いますね。

就活体験 ―日本の強みは製造業、就活は素材メーカー中心―

~化学業界の魅力~

世の中に普及している製品が発展していく根本は、結局一つ一つの部品やそのまた素材の発達があるじゃないですか。たとえば携帯電話だったら、端末がこんなに薄くなったり、液晶パネルの画質が良くなったりとか、バッテリーが小さくなったりとか、昔はデッカイ携帯電話を担いでいた時代があったのに、今はこんなに小さくなって。これもやっぱり、一つ一つの新しい部品が組み合わさって小さくなってる訳ですよね。こういう革新の根本を担っている素材業界ってすごく魅力的だなって思って、就職活動は素材メーカーを中心に受けていきました。最終的に、化学業界の某企業で働かせてもらえることになりました。もちろん理系ではないので、技術に直接関わるわけではないにしても、それらの製品を世に届けるのも重要な役割であることには変わりはないと思います。

~最後に~

今後は、まずフランス語を頑張りたい。せっかく学んだんだから、伸ばしたいって思います。それから、今、ロシアに行くために必死にバイトしているんですよ。ロシアに行った後に、もしかしたら、バックパッカー的な感じで違うところにもいこうかなぁと。それはもうお金次第ですけどね(笑)

インタビューアから一言

今回のインタビューを快く受けてくださって、本当にありがとうございました。お話をされているときも、フランスでの経験がいかに楽しいものであったのか、よく伝わってきました。ロシアの友人とのバルセロナ旅行も、本当に楽しいお話でした。また、化学業界について熱く語っていただき、勉強になった部分が多くありました。また、お話をきかせてください!

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interviewee_s_102_profile.jpg 長澤慶美。1987年千葉県生まれ。13歳のときに単身留学し、カナダのトロントへ。約6年間滞在し、Victoria Park Collegiate Instituteを卒業。帰国し、慶應義塾大学法学部政治学科に入学。現在3年に在籍。経済学部のPCP(プロフェッショナル・キャリア・プログラム)に所属。