海外生活体験者ブログ vol.6 木村荘一郎

「ロシア」とかけまして、「留学生活」と解く。その心は?――普段何をしているかわかったもんじゃない。ロシアについて、みなさんはどのようなイメージを抱かれているでしょうか。留学生活って、普段はどのような感じなのでしょうか。ロシアには、薄暗いイメージの裏にたくさんの興味深いできごとがあります。留学生活には、帰国後の武勇伝(総集編)の裏にたくさんの平凡な日常があります。そんな「ニュースにならない些細な出来事」をご紹介し、みなさんのお役に立てればと思います。

blog_vol6_1.jpg 木村荘一郎さん。1987年生まれ。高校三年間を米国オハイオ州で過ごし、帰国後は北海道大学経済学部に入学。現在3年に在籍。1・2年は課外活動、2・3年は学業に精力的に取り組み、現在はモスクワ大学外国語学部に留学中。ロシア語の研修をしながら、現地で様々な出来事と格闘中。

Здравтсвуйте!!

このブログを始めたのには、2つの理由があります。1つは「ロシアについてもっと知ってもらえたら……」、もう1つは「留学生活ってどんな風なんだろう……」です。

そこで、みなさんへ質問です。1つ目の質問は、「ロシアと聞いて、どのようなイメージを抱かれるでしょうか」です。「寒い」「プーチン」「もこもこした帽子」「共産主義」「シベリア」など、どこか寒くて薄暗い、怪しげなイメージを抱かれているかと思います。実際、私が「ロシアに留学する」と知人に話すと、決まって「なぜ敢えてロシアを?」「危なそうだけど大丈夫?」と聞かれました。

なぜ日本でのロシアのイメージって、こうも薄暗く怪しいのでしょうか。ロシアは日本の隣国です。でも、他の隣国である中国や韓国、太平洋の向こう側の米国とは違い、ロシアの情報は放っておいたら全く耳元に入ってきません。たまに入って来ると思えば、劇場をテロリストが占拠したとか、北方領土内で漁船トラブルが起きたとか、石油のパイプラインを止めたとか、止めなかったとか、大きな事件についてのネガティヴな情報ばかりです。

ロシアにだって、いいところはたくさんあります。例えば、市場。近年ではスーパーや大型ショッピングモールの進出も激しいのですが、それでも生鮮食品の購入では未だに市場は根強いです。商品を手にとるのにも店員と会話、取り替えてもらったりするのにも店員と会話、お会計時にも店員と会話……と、現代的なスーパーと比べると非合理な点だらけなのですが、こうしたやりとりの中に楽しみや温かみを感じることもあります。

「ロシアの良さって何がある?」「普段の人の生活ってどんな感じ?」「ロシアって本当に危ないの?」「祭りやイベントとかは?」など、ニュースには出てこない普段のロシアを知っていただくことで、ロシアについてのイメージをより鮮明にし、少しでも多くの興味と関心をロシアに抱いていただけたら、と思っています。

2つ目の質問は、「留学生って、普段は何をしているのでしょうか」です。海外滞在経験・留学経験のある方々からお話を伺うときは、大抵の場合、その概要を伺うことが多いと思います。つまり、その滞在期間中で「話すに値する」と思われるような面白いイベントのみが、掻い摘まれて説明されるということです。

ロシアに留学する前は、留学生活がどんなものになるのか、どんなものを準備したら良いのか、全く想像がつきませんでした。身の周りにロシアでの滞在経験がある方が少なかったですし、ネットでの情報探索も困難だったからです。学生の方が発信源の情報が少なかったですし、さらにその中で普段の生活が記載されているものは皆無でした。

「イベントごと以外の時は普段どこに出かけているの?」「つまらない日、ひきこもる日はないの?」「学業生活はどんな風に行われるの?」「授業はどんな感じ?」「普段の生活で苛立つことは?」など、もっと具体的な、普段の生活の情報が手に入れば……、そう願っていました。

ニュースにはならない些細なできごと в России。ブログを通じて、少しでもみなさんのお役に立てたらと思います。

Cottange in a Woody Village
http://d.hatena.ne.jp/Souch/

2009-11-11