海外生活体験者・社会人インタビューvol.57

interviewee_s_146_profile.jpg 西田大志さん。1982年生まれ。ロサンゼルス出身。小学生から高校までロサンゼルスに住み、Peninsula High School卒業後、Mary Mount Collegeに2年通い、その後University of Southern California (USC)のBusiness Accountingを卒業。現在はHuron Consulting Groupに勤務。

―大学生活について聞かせてください。まず、college時代についてお願いします。

私は会計学に興味を持っていたので、Mary Mount Collegeに通っていましたが、正直collegeはヌルいと気づいたのが大学入学後でした。高校の頃のカリキュラムがとても高レベルだったので、collegeも同じくらいかと思っていましたが、入学して落胆しました。周りは正直、アホな人たちばかりでした(苦笑) 成績も結構良かったですし、高校の人たちは優秀な人たちが多かったと気付かされました。

―それで、collegeはヌルいと思ったから、USCに転学したわけですね?

いえ、それも一因ですが、もともと会計学をもっと勉強したい気持ちがあったからUSCに移りました。それが一番の理由です。ただ、USCはとにかく競争するためのカリキュラム・システムでした。トップにならないと、良い成績が取れないシステムだったので、勉強は本当に苦労しました。まぁ、そんな環境だったからこそ、競争心を煽らせることができましたね。私はビジネス学を専攻していたので、そんな環境だったからこそ、とても良い勉強になったと、最終的には思いました。

― なるほど。college時代とuniversity時代は全然違った環境だったわけですね。

それは間違いなくその通りです! college時代は遊びながら勉強していましたが、USCに入ってからは勉強に専念していました。でも、何だかんだいって大学生活は楽しめましたし、バイトも相当やっていたので、充実した生活は送れたのではないかなと思います。あと、インターンもなかなか勉強になりましたし。

―インターンですか? ちなみに、インターンはどういった仕事をなされたんですか?

大学卒業後にデトロイトでやったのですが、基本的には税金や確定申告の仕事を半年やっていました。インターンはとても良い経験だったし、それをやっていたからこそ、今があると確信しています。

―大学生活を一言で表すとどんな感じですか?

んー、そうですね……。「遊び」と「勉強」を両立していた大学生活ですかね? 大学の友達と一緒にやったことは本当に最高の思い出になりましたが、ただ、勉強は本当につまらなかったです(笑) それに、勉強しないと卒業できるかどうかわからないので、とても不安な日々でした。でも、そのプレッシャーがあったからこそ、自分を高めることができたし、大学生活に後悔なんてしていません。ただ、もうちょっと遊べば良かったかなと、たまに思ったりはします(笑)

―それでは、現在、西田さんが勤めている会社について詳しく教えてください!

そうですね、まず、ヒューロン・コンサルティング・グループは02年に米国イリノイ州シカゴ市で設立された、プロフェッショナル・コンサルティング・ファームです。07年から日本法人を東京に設立し、国内及びグローバルに展開する企業、弁護士等のプロフェッショナル・ファーム、官公庁、医療機関、高等教育機関に対して、付加価値の高いサービスを提供しています。また、ヒューロン・コンサルティング・グループはリーガル・コンサルティング・サービスのほか、財務会計領域を中心に、おもに6つのコンサルティング・サービス・ラインを提供しています。私の場合は医療機関や高等教育機関向けのサービスを行っていますが、他にも事業再生、M&A、不正調査支援のサービスを提供しています。

―なんだか難しそうな仕事をやっているのですね(汗) 具体的にはどういった仕事をしているのですか?

一応、私の会社はコンサルティング会社なので、会社の概要、直近3ヵ月のニュースを一日で調査してから、カスタマーに関する業界を調べつくし、相手側の要望にお応えするのが基本的な仕事内容です。頼まれた依頼事項をとことん調べ上げ、クライアントが満足するまで調査します。例えば、経営破綻の会社を再生し、その企業の価値を向上するのが、私の仕事です。

―その会社の中で得られるものはなんだと思いますか?

とにかく、ロジカル・シンキングを身につけることができることです。毎回違うクライアントと仕事をすると、勉強することがたくさんあって、相手側に対してプレゼンも自分で作るので、働いていてとても満足しています。

―サラリーマンになっても、充実した生活を送っているといらっしゃるようですね。

確かに、仕事は楽しいですが、やっぱり辛いこともありますよ(苦笑) プロジェクトによっては、土日も仕事しなきゃいけないこともあるし、一日15時間以上働く場合もありますから。ただ、そのプロジェクトが終わったときの達成感が一番楽しいですね。なんだかんだ言ってね(笑) ただ、一生コンサルティング企業で勤めるかは正直微妙です。独身に向いている方には最適な職業ですけどね(笑)

―つまり、いつか転職するということですか?

まぁ、はっきり言ってそうですね。転職するとしたら、父が金融会社に勤めていますが、一応金融会社のベンチャーギャップに興味があります。ベンチャーギャップで働くのがダメなら、いつかは起業してみたいと思います。ただ、今はビジネス・アイディアが見つからないのが本音です(笑)

―ここで、少し話を変えたいのですが、これからの就活はなかなか厳しい状況が続くと思います。何かメッセージを頂けますか?

えーっと、難しい質問ですね……。とりあえず、社会に出たら向上心が一番大切だと確信しています。たとえば、金持ちになりたいとか。企業で働くということは、欲望の世界に入るということです。お金を稼ぎたいという向上心を持ってほしい。この気持ちを持ち続けることができたら、成功するビジネス・パーソンになれます。

最近は公務員になりたい大学生が多いらしいですが、安定した職業に就いてしまうと、何もかもが既に出来上がってしまっていて、単調な仕事をし続けることが苦痛になったり、モチベーションが下がってしまったりします。だって、公務員になったら危機感とかないじゃないですか。勝負してやろうという向上心を持てば、成功すると思います。

―勉強になります! それでは、最後に帰国子女に対して一言お願いします。

り帰国子女なら、やっぱり日本と海外をつなぐ企業に勤めてほしい欲しいと思います。せっかく海外で英語やほかの外国語の勉強をしてきたのだから、それを将来に活かさなければならないと思います。日本に依存してはダメ。一般生にはなく、帰国子女しか出来ないことを企業でやってほしいです。

―本日はインタビュー、ありがとうございました!

Peninsula High School :
http://www.pvphs.com/
Mary Mount College :
http://www.marymountpv.edu/
University of Southern California(USC) :
http://www.usc.edu/

インタビューアから一言

西田さんのインタビューは、本当に貴重な体験になったと思います。大学では就職している先輩方に話を聞く機会がなく、働くとはどういうことなのかを教えてくれません。そう思うと、こうやって真剣にインタビューをする機会が出来て、本当に良い勉強になったと思います。コンサルティング会社で働きたいという気持ちも湧いてきましたが、これからは、西田さんのインタビューを参考にして、自分に合った職業を探したいと思います。
徳井洋平。1989年生まれ。三重県出身。小学1年から中学3年まで、アメリカのロサンゼルス、シカゴなど、様々な土地で暮らし、高校3年間はカナダのト ロントで生活し、Pine Ridge Secondary Schoolに通う。大学受験を機に帰国し、立教大学社会学部に入学。現在2年に在学中。大学では、朝から講義、午後は放送研究会のサークル活動のため、多忙を極める。趣味はサッカー観戦で、ACミランのカカをこよなく愛す。