活動報告 「世界の学校から」vol.19 佐藤真璃香

中学3年も終わりかけた1月、私はインドネシアのジャカルタに越し、Jakarta International School(JIS)のハイスクールを卒業するまで過ごしました。日本では制服を毎日着て通学していたのですが、JISでは半袖半ズボンにビーチサンダルという軽装になりました。インドネシア人はとても陽気な人が多く、問題があっても“Tidak apa apa(大丈夫)”と楽観的です。街の治安は良いとは言えず、日本と比べて多少は不便なこともありますが、物価が安く年中温暖な気候なので、とても住みやすい街でした。

佐藤真璃香さん。1991年日本で生まれる。小学3年から2年半をインドのニューデリーで過ごしたあと、小学6年で日本に帰国。中学時代を日本で過ごすが、中学3年の終わりからインドネシアのジャカルタで生活を送る。最終学年次の12月にアーリー卒業をし、学業と帰国受験を両立させ、2010年4月から早稲田大学の人間科学部に進学。

活動報告

インドネシアの印象

インドネシアは、私が小学生のときに住んでいたインドと異なり、日本人が多く住み、日本食スーパーもいくつかあります。日本で購入するよりいくらか高いとは言え、生活スタイルや食事もあまり変えずに生活することができます。

移動手段は、電車やバスがあるといっても、自分の車で移動する人がほとんどです(交通ルールが曖昧で複雑なため日本人は運転しないで運転手を雇うのが無難)。しかし、夕方と毎週金曜日は渋滞がそこかしこで起こっているため、予定通りに物事が進まないことがネックではあります。そして、毎年11月から3月にかけての雨季になると、小さな洪水が道路上に発生し、とても大変なことになります。数年に一度は大洪水が起こり、道路が川と化すので、学校が休みになることもありました。

インターならではの科目選択

JIS(ジャカルタ・インターナショナル・スクール)には、12月卒業、Early Graduationをしたため、9年の後期から12年の前期まで在籍していたのですが、この学校は、白人もアジア人も多く在籍する、国際色豊かな学校でした。行事や部活動も豊富で、学生生活を満喫できますし、教育レベルも高く、毎年世界各国の有名大学に生徒を送り出しています。

授業は、数学とEnglish以外、最低単位さえ取ればよいので、比較的自由に教科を選ぶことができます。在籍する生徒は、卒業後、文字通り世界中の大学に羽ばたいて行きます。そのため、普通科目に加えて、International Baccalaureate (IB) とAdvanced Placement (AP)の資格がとれる教科も用意されています。自分に合うコースや自分が進学希望の大学に必要な資格がわからない場合でも、ハイスクールに5人いた担当のカウンセラーに相談すれば、様々なアドバイスを与えてくれます。

日本人が学生の約3%を占めているため、学校には日本人のための日本語のクラスも設けられています。このクラスでは日本語を使っているのですが、課題はインターらしく、プレゼンテーションやエッセイ・ライティングが多いです。

JISの卒業制度

色々な国の生徒が在籍し、世界各国の大学を受験する生徒がいるため、JISには、私も利用した、12月に卒業できるEarly Graduationという制度があります。これは、卒業するために必要な単位取得者であり、ある一定の条件を満たした者は、通常の5月卒業では合格大学の入学に間に合わない場合、半年早く卒業させてくれるものです。日本や韓国、オーストラリアなどが当たります。

私は父親が11年の1月に帰国してしまったため、日本の高校に戻るか、JISに残るか、迷っていました。後者の場合、私はハイスクール在籍中に大学受験をするため、学校の課題と受験勉強を両立させなくてはならないのです。そのうえ、大学受験日が集中する9月から10月にかけての一ヵ月間学校を休まなくてはなりません。

カウンセラーも校長も驚いた顔をしていました。必要最低限の出席率を下回ってしまうからです。しかし、私のような状況の生徒を何人も見てきたカウンセラーと、日本の受験事情に詳しい当時の日本語の先生からアドバイスをもらい、12月卒業が私に最適であると判断しました。課題は担当の先生とEmailで連絡を取り合いながら期日までに提出し、学校に戻ってきたらそれ以上休まないという約束であっさり認めてくれたのです。

JISは、世界各国の大学を受験する生徒をバックアップし、サポートしてくれる制度があり、インターならではの良さを持った学校でした。

後輩への応援メッセージ

正直、私は勉強が嫌いなので(笑)、在学中、授業には出ていたものの、宿題は雑に終わらせていたことは、ちょっと反省しています。ただ、個性的な先生が多く、雑談とも言える面白い話や説教を聞いたり、スポーツや音楽など、勉強以外の活動を楽んだりしていました。

12年生の夏に予備校に通ってから、やっと勉強を始め、その面白さに気づき、それに学生生活で体験して学んだことを活かして、大学受験に挑みました。勉強はするに越したことはないのですが、海外にいたからには、日本で感じることのできないなにかを見つけ、個性を磨いてユニークな人になって欲しいと思いま す!

Jakarta International School(JIS) :
http://www.jisedu.org/