帰国子女大学入試・合格体験記vol.35

interviewee_s_149_profile.jpg 越島健介さん。1989年ロサンゼルス生まれ。2歳から9歳まで神奈川県で過ごした後、再び渡米。Scarsdale High Schoolを卒業。帰国後、東京大学理科一類を目指し、約1年間受験勉強をするが、不合格となり、早稲田大学先進理工学部に進学することを決める。現在、電気情報生命工学科3年に在籍。

【慶應大学理工学部・早稲田大学先進理工学部合格】

<はじめに>

私は早稲田大学に進学することを決めましたが、正直、いま受験生活のことを思い返しても、私立受験に関してはあまり記憶がありません。国立受験のための勉強のほうが遥かに密度が濃かったからです。よって、私立受験に関しては覚えている限りで書きますが、 ここでは自分を反面教師的な立場において、 国立受験のためのアドバイスをメインに書いていきたいと思います。

<帰国前にしておくべきこと>

一つは、統一試験の点数をできるだけ上げておくこと。これは私立受験に直接影響を与えますし、国立受験に関しても統一試験の点数で落とされてしまっては話にならないので、すごく重要です。その年にもよるとは思いますが、SAT Iは2000点以上、SAT IIは平均750点、TOEFL(iBT)は105点以上取れていれば、安全圏にいると言えるのではないかと思います。

もう一つは、早めから数学の基礎を固めておくこと。物理と化学は、日本に帰ってきてからでも間に合います。高校でやっている内容を把握しておくくらいで大丈夫でしょう。しかし、数学は範囲が他の科目よりも広いですし、評価の対象としても大きいです。私は、これをやらなかったことを後になって悔やみました。

最後に、帰国前の1ヵ月ほどは遊びまくって、思い出をたくさん作っておくことを勧めます。高校時代の思い出は、一生残ると思います。ここで遊んでおけば、日本に来て誘惑されることも少なくなるでしょう(笑)

<私立受験について>

これらのことができていれば、あとは予備校での授業をしっかり理解していくように務めれば大丈夫です。予備校にもよるかとは思いますが、私が行ってたところでは、夏の間は授業も宿題もかなりあったので、備えは十分でした。

ちなみに面接の重要度は意外に低かったようです。私はちょうど慶應の面接のときにウイルス性急性胃腸炎にかかってしまい、高熱で意識がもうろうとしている状態で面接を受けたのですが、受かりました。やはり、統一試験の点数が重要だったのだろうと思います。

<国立受験について>

ここからは科目別に説明していきたいと思います。

・物理
 
まずは、『物理のエッセンス』で基本的なところをざっと理解する。その後、『実戦 物理1・2重要問題集』を解いて、中級の問題を解いていき、最終的には『難問題の系統とその解き方物理I・II』を解いていきましょう。最後の『難問題』 については、例題をやるだけでよいです。これができるようになれば、かなりの自信がつくでしょう。東大の過去問もわりとすらすら解けます。

・化学
 
化学は大きく分けて「理論」、「有機」、「無機」に分けれます。まずは、重要問題集で全体的に問題を解いていき、自分の苦手なポイントを把握しておく。次 に、『鎌田真彰の化学有機化学標準問題集』をやり、有機化学を覚えてから、『福間智人の化学無機化学』をやり、無機化学を覚えていきましょう。有機と無機 は、覚えることを覚えれば、大分問題が解けるようになります。次に、『 化学I・II標準問題精講』をやります。わりと難しめな問題があるので、いい勉強になると思います。ここまでやれば、あとは過去問を解いていくだけでいい でしょう。

・数学
 
数学の勉強に関しては、私は失敗したと思います。基本的には、『チャート式(青)』と『大学への数学』をやっていたのですが、あまり参考にはしないほうが いいと思うので、書かないことにします。

自分が東大に落ちた理由としては、一つは数学と小論文の比重の重さを見誤ったからだと思っています。むしろ、化学と物理よりも、その二つのほうが重点的にやっておくべきだと思います。

もう一つは、気の緩みです。1月頃に解いた東大の過去問で、あっさり合格ライン以上の点数が取れてしまったので、そこで少し気が緩んでしまったのです。今思えば、最後まで100%頑張ることができてなかったなーと思います。赤本でいい点がとれても、あまり気にしないようにしましょう。

<最後に>

モチベーションをいかに保つかというのが、大事になってきます。自分の生活のリズムを作って、自分なりのリラックス法や集中法を見つけられるといいでしょう。