帰国子女大学入試・合格体験記vol.41

interviewee_s_156_profile.jpg 大塚清輔さん。1989年生まれ。東京都出身。外交官である父に同伴して、2歳から18歳まで、スコットランド、タイ、アメリカ(ニューヨークとマサチューセッツ)、スリランカ、スウェーデンにそれぞれ約3年間ずつ滞在。日本の大学を受験しようと帰国。中央大学に入学し、法学部国際企業関係法学科3年に在籍。国際交流学生団体The Asian Law Students’ Association(和名:アジア法学生協会)に入会し、活動中。8歳からスコットランドの伝統楽器であるバグパイプを続けており、各種イベントで公演している。

【中央大学法学部国際企業関係法学科合格】

大学選び

~なぜ日本の大学?~

帰国して勉強をしようと思ったきっかけは、まとまった期間を自分の母国である日本で勉強し、日本を見てみようと、心のどこかで考えていたことだと思います。それというのも、私は外交官である父に同伴して、スコットランド、タイ、アメリカ(ニューヨーク州とマサチューセッツ州)、スリランカ、スウェーデンという国々に通算15年間滞在していたため、日本に住んでいた期間は一時帰国等を含めて途切れ途切れで、まとまった期間を自分の祖国で過ごしたことがなかったからです。

~なぜ法学部?~

法学部を目指した理由は主に2つあり、1つ目は単に父から「もし日本で外交官を目指すなら法学部に入学するのが筋だろうな」と言われたことです。上記の通り、小さい頃から外交官としての父の背中を見て育ちました。外交官という職に大きな興味を抱いたことがきっかけです。

もうひとつの理由は、社会を支えるシステムとしての法を勉強することで、日本の社会とその法律がどのような相互作用を持つのかという問題意識を抱いていたからです。私は今まで住んだ・滞在した国などの町や人を観察するのが好きで、その人々がどのような社会のルールやしきたりを基に行動しているのかに興味を持ち、法律を勉強することで、それを理解することができるのではないかと考えました。

予備校時代

~意識面~

一番苦労した点は、受験勉強に対する自分の集中力・やる気を維持することでした。日本に帰国した当初は、これから自分が住む日本がどういうところなのかを肌で感じたいという好奇心が強く、改めて大学受験の勉強を意識始めたときは、すでに早稲田の9月帰国入試の直前でした。

特に、精神的に苦労をしたのが小論文の勉強でした。高校ではIB科目のひとつに日本語を取っていたため、論文の書き方には自信がありました。しかし、実際の帰国生受験の小論文はかなり性質が異なっていて、今までどおりの小論文を書いていたら、厳しいコメントをたくさん受けました。

私がここで言いたいのは、帰国入試受験科目のなかで、自分の中で「簡単だな」と思っているものがあったら、その自信は一旦すべて捨ててしまったほうがいいということです。もし、その自信が結果として表れたらよいのですが、そうでない場合の落胆は非常に大きいです。

~勉強面~

<小論文>

予備校で私立コースと国立コース両方を受けましたが、私立受験のときに抱いた「小論文」への苦手意識を払拭しきれず、国立受験では不完全燃焼に終わってしまったため、あまり参考にはならないかもしれません。

ただ、少しでも「小論文」への苦手意識を克服するために続けていたことは、小論文や現代文の講義で出てきたテーマに関連する新書を書店や自宅近辺の図書館などを利用して読むことです。ノートに書き写したり、自宅で既に定年退職した父に小論文を見てもらったりもしていました。

フェロー制度も利用し、自宅で独自に解いた過去問や書き直し答案を添削してもらい、批判・指摘などを受けることによって、自分の論文の書き方を修正していき、少しずつでも自信をつけていくことを心がけていました。

<英語>

和訳に関しては、日本の一般大学受験用の英語問題集のなかで和訳問題が多いものを購入し、それをひたすら解いていきました。単語も自分が思っているより知らないことが多かったので、単熟語集も購入し、それをひたすら就寝前に読んで暗記し、蓄えていきました。

short essayに関しては、大学の過去問を書き上げて、英語の先生に見てもらって添削してもらうようにしていました。フェロー制度や個人的に先生に聞きに行ったりすることをお勧めします。

~面接~

面接対策は、予備校で出されていた情報本をもとに、面接の想定質問を用意し、自分なりの回答を先生に見てもらいながら作成し、自分の受験学校ごとにデータベース化しました。国立入試まで期間は、このデータベースを基に、読み込みをしたり、親や予備校の友人に面接対策を手伝ってもらったりしていました。

予備校時代の勉強だけではなく、面接対策のデータベース化はとても有効であったと思います。大学のゼミやインターンシップなどの選抜面接でも活用でき、大学在学中に行われた面接試験は落とされたことがありません。

終わりに

大学受験生活において一番大切だなと思ったことは、自分の希望大学合格を目指す際に、「継続は力なり」をいう言葉をいかに信じて邁進できるかです。継続する意思がなければ、勉強のために時間も取ろうとしませんし、力も伸びません。また、講義科目のなかで少しでも苦手意識を抱いた科目があったら、即座にフェローや先生、仲間に相談したほうがいいと思います。そして、予備校で学んだテキストやノートは受験が終わったら捨てないで取っておいてください。特に文系学部では、ゼミや論文などに応用できる資料が揃っているので、入学後の大学の勉強にも大いに役立つはずです。

Stockholm International School :
http://www.intsch.se/