活動報告 「世界の学校から」vol.22 畑悠歩‏

今回は、Old Johnianの畑悠歩さんにSt. John’s Leatherheadというイギリスのパブリックスクールをご紹介いただきます。自然に囲まれのんびりとしたLeatherheadというロンドン郊外の小さな町にある学校です。設立は200年前、ハリー・ポッターを連想させる伝統的なパブリックスクールとのこと。プレイルームでビリヤードをしたり、学校のバーへ行ったりと、毎日がお祭りのような学校&寮生活を送られたそうです。

畑悠歩さん。1988年神戸生まれ。14歳から18歳までイギリスのロンドンに滞在。St. John’s Leatherheadを卒業後、帰国する。予備校で受験勉強をした後、慶應義塾大学に入学。現在、経済学部3年に在籍中。大学では、金融系のゼミで国際 経済と金融を学びつつ、学園祭の実行委員会にも所属している。

活動報告

〜St. John’s Leatherheadという学校〜

私が通っていた学校はSt. John’s Leatherheadというイギリスのパブリックスクールです。パブリックスクールというのは旧全寮制のプライベートスクールのことですが、現在は全員 が寮生というわけではありません。振り返ってみると、日本にいては決して味わえないような、素晴らしい環境の中で3年間を過ごしました。

学校はLeatherheadというロンドン郊外の小さな町にあります。小さいながらもきれいで、ちゃんとパブやカフェなどがあり、放課後によく町まで行って羽を伸ばしていました。また、ちょうどロンドンのグリーンベルトに当たる部分にあるため、車で10分ほど行けば牧場や大きな公園といったイギリスらしい風景に出会えます。Leatherheadは自然に囲まれたのんびりとした土地でした。

学校が創立されたのは約200年前です。写真を見ても分かるように、校舎も非常に歴史のあるゴシック・リバイバル調の建物で、文化財にも指定されています。エレベーターはもちろんない、階段は急、部屋はすきま風のおかげで寒いと、いろいろボロの出ている校舎なのですが、イギリス人はそんなことお構いなしです。

〜ハウス(寮)での生活〜

学校はハリー・ポッターの世界を想像してもらうといいと思います(笑)

Montgomery、West、East、Churchill、Surry、North、Southという7つのハウス(寮)に分かれていて、1つのハウスには6学年、約70人の生徒が所属しています。後輩の面倒を見つつ、基本的にはハウス単位で寮生活を送ります。

寮のある高校は日本には少ないし、なかなか想像できないと思います。初めはおそるおそるでしたが、寮生活は予想以上に楽しくて、案外面倒くさくはないものでした。

基本的にはずっと合宿をしているような気分です。勉強の時間というのはあるのですが、それ以外はフリーなので、友人の部屋に行ってだらだらしたり、プレイルームでビリヤードをしたり、学校のバー(18歳以上+先生のために学校にバーがあるんです!)へ行ったりと、毎日がお祭りのような生活でした。

掃除や洗濯は係の人がやってくれていたので、生活に面倒くさい点はありませんでした。唯一の難点は食事でしょうか。毎食、必ずじゃがいもが付き、質・量ともに必要最低限の水準でした。さすがイギリス(笑) しかし、食事以外は天国のような3年間でした!

寮生は8割方イギリス人で、残りが韓国人や中国人でした。基本的には常にイギリス人に囲まれた生活を過ごしていたので、英語の上達という意味でも申し分のない環境だったと思います。月曜から金曜まではみんな寮にいるのですが、寮に入るといっても、イギリス人にとっては一種の社会経験のようなもので、週末になるとイギリス人は実家に帰ります。週末はそういう友人の家でホームパーティーをしたり、寮に残っている中国人や韓国人の友人とロンドンの中華街まで行ったりして過ごしていました。

〜学校での活動〜

St.John’sでは勉強はもちろんスポーツやアート、様々な社会体験などに力を入れています。日本で言う文武両道を目指すと同時に、常に新しいことに挑戦し続けるという精神を掲げています。

まず、勉強面の説明をします。St.John’sは全生徒がA-levelを目指して勉強しています。A-levelとは高校卒業時に受ける統一試験なの ですが、3教科しかありません。自分で選択した教科を狭く、深く勉強するのです。学校自体が小規模なので、1クラス10人前後と少人数制の授業を設けてい ます。そのため、英語力不足も含めて先生が細かく面倒を見てくれます。英語の得意でなかった僕がそれなりの成績を修めることができたのも、丁寧に指導して くださった先生方のおかげだと思います。

スポーツは毎日ありました。3時まで授業があり、そのあと5時までがスポーツの時間なのです。寮制度ならではの時間の使い方でしょう。秋学期はラグビー、春はサッカー、夏はクリケットというように、シーズンごとに3種類のスポーツを行います。特にラグビーは強く、体型が逆三角形の友人が多かったです(笑)

その他にも、一年を通してドラマ、バンド、合唱、ディベート、演劇など、いろいろなイベントがあり、ハウス対抗でポイントを競います。どれもそれまで経験のないことばかりでしたが、みんなで練習を重ねて一つのものを作り上げるのは、とてもいい思い出になりました。イギリスには日本のように部活や学園祭がないため、その代わりと言えるかもしれません。

〜改めて宣伝!(笑)〜

St.John’sを一言で表すと「古き良きイギリス」だと思います。イギリスでも、教育現場が乱れたり、伝統のある学校でもその伝統が崩れたりしていま す。しかし、St.John’sでは、学校が小さいこともあってか、古くからの伝統や価値観が伝えられていると思います。

そして、寮における生活というのは一生ものの体験だったと思います! 寮でないとできないような経験をしただけでなく、同じハウスにいる友人たちとは、家族のように仲良くなれました。決して日本では味わえないようなことだと思うので、もしこれから海外に行く人で少しでも興味があれば絶対にお勧めします!

以上が僕のOld Johnian(St.John’sのOBという意味)としての学校紹介です!

St. John’s Leatherhead :
http://www.stjohnsleatherhead.co.uk/