帰国子女大学入試・合格体験記vol.51

interviewee_s_183_profile.jpg 岡本麻梨奈さん。1990年生まれ。横浜育ち。イギリスで生まれ、2歳まで滞在した後、日本に帰国。横浜共立学園中学を卒業後、幼少期を過ごしたイギリスに再び滞在。4年間を現地校Westfield Schoolで過ごし、2010年7月に卒業。そして同年9月、慶應義塾大学法学部法律学科に合格。2011年4月より進学予定。現在は求職中。

【慶應義塾大学法学部法律学科 合格】

はじめに

4年前、イギリスに渡る前からずっと慶應義塾大学の法学部に行くことが目標だったので、予備校での受験勉強期間中も、慶應のことしか考えていませんでした(笑) それでも、予備校では早稲田対策に重点を置いていたので、そこでの経験、勉強法も、慶應対策とともに書きたいと思います。まぁ、早稲田法学部は残念ながら落ちてしまったのですが……(苦笑)

慶應対策

慶應義塾大学に合格するためには、絶対に現地での成績とTOEFLなどの統一試験の成績をあげる必要があります。

私はイギリスの教育制度、A levelを受けたのですが、現地にいたときは、日本での大学受験のことは全く考えていませんでした。それでも、夏期講習で予備校に通った際、「慶應に受かるには最低でもAを2個にBを1個取りましょう!」と聞いていたので、そのグレードは絶対取れるようにと心がけていました。もともと法学部に行きたかった私ですが、現地でとっていた科目はMaths,、Geography とPhysicsというTHE 理系科目でした(笑)

A level対策

ここで少し、私なりにどう勉強したかを書きたいと思います。

Maths:
これはひたすら過去問を解きましょう。そしたら問題の傾向にも慣れ、試験本番でも余裕をもって解けます。数学はA*を抑えたい科目です。このA*は慶應への一番の近道です!!

Geography:
これは日本人にとってはえげつない科目でした(苦笑) 英語で! 短い時間で! エッセイを書きまくる! という試験でした。
でも授業内容をしっかり理解し、自分で調べたケーススタディを詳細まで学び、それを試験本番ですべて解答に書きしたためることが出来れば、markerに好印象となり、点も取れると思います。

Physics:
私は日本にいた頃は物理が何よりも嫌いで、テストもひどかったのですが(笑)、イギリスの学校で恩師と呼べる先生に出会えたことで、趣味=物理と言えるほど好きになりました。ですから、これに関しては、暇なときずっと問題を解いていたのと物理への愛(笑)が成績に現れたのかなと思います。

A levelを受ける方には、自分が取った科目すべてを好きになることを、是非おすすめします。それが慶應受験には最も効果的だと思います。

さらに、私が慶應大学を受験して思ったことは、志望理由書の重要性です。慶應の第2次選考は面接と小論文から成り立っていますが、この面接では志望理由書をもとにいろいろ質問されました。自分が大学で何をやりたいかを明確にして書いたものを、予備校の先生に何度も添削してもらってください。

小論文に関しましては、次の早稲田対策で書きたいと思います。

早稲田対策

さて、早稲田の共通試験ですが、現代国語、英語、小論文が必要です。私が予備校で学んだことは以下のとおりです。

現代国語
帰国子女、特に海外滞在が長い方には辛い科目です。イギリス滞在4年の私でも、文章の読み方が全くわからず、苦労しました。
それでも本番では22問中19問正解できたのは、問題の解き方を学んだからでした。早稲田の場合は、傍線部の周辺に必ず答えがある問題が多いので、そのあたりは特に細かく読みました。あとは、大事な所に線を引きながら読むと内容が理解しやすくなります!

英語
英語圏からの帰国にもかかわらず、やらかしてしまったので(笑)、なにも偉そうなことは言えないのですが……。
私の失敗を踏まえていうと、英語はボキャブラリーをひたすら増やすことが大事です。そうしたら、正誤問題や単語問題も大丈夫です! 英文読解の問題は文章自体も短く、割と読みやすい文章も多いので、ここは確実に得点しておきましょう。最後のエッセイは、自分の知識をもとにロジカルに書ければ評価は高いと思います。

小論文
小論文はどこの大学受験でも必要ですので、重点をおいて勉強するべきです。それでも、日本語でひとつのテーマに基づいて長々と書くのは帰国生にとって至難の業です。
そこで私が学んできたのは、テーマに沿った問いを立て、それを自分が海外で経験してきたことや最近のニュースで取り上げられていることを具体例として、根拠をもとに説得する。それに対し、自ら反論を立てて議論を展開する。そして、その反論に対策を講じると、論理的で説得力のある小論文になると思います。
それでも早稲田の場合は、400字と字数の短い小論文なので、いかにうまくまとめられるかが鍵となります。
慶應は文章をもとに自分の意見を自由に論じなさい、という形式が多いので、上記の方法で、論理的に自分の経験を加えて、個性的に仕上げることで印象が良くなると思います。

最後に

私が帰国子女受験を受けて、まず感じたことは準備期間の短さ。それを補うには、いかに現地の勉強を頑張れるかにかかっている、ということを実感しました。

それでも、日本で集中して、帰国受験のプロである予備校の先生を十分に利用して勉強すれば、結果は必ずついてくると思います。それと同時に、同じ境遇にある他の帰国子女とお互いに高めあい、競い合いながらも、楽しく受験に向きあってください。そして、本番では「その志望校に自分は他の誰よりも行きたいのだ!!」という気持ちを強く持って望めば、学校側は必ずその思いを感じ取ってくれます。

これから受験をする皆さん、ぜひ志望校合格目指して頑張ってください!