海外生活体験者・社会人インタビューvol.73

interviewee_s_189_profile.jpg 関美紗子さん。1988年生まれ。小学校4年生から中学2年生までロンドンのSt.Martha’s Primary School、その後Senior Schoolに通い、帰国。埼玉の与野高校卒業後、大原情報ビジネス専門学校に通う。現在ABCクッキング商品開発部に所属し、イラストレーターとしてレシピ作成を担当。

外国人とか見ると、ちょっとビビっちゃったり

─社会人様、わざわざお忙しい中お時間いただきありがとうございますw

いやいや、友だちと晩御飯食べに来たくらいの感覚しかない(笑)

─実際その感覚でよろしいかと(笑) 帰国子女の社会人インタビューなんだけどさ、うちはやっぱりどっちかというと今の会社の話聞きたいわぁ。あんまり聞いたことないし。

そだねぇ。そもそも私そんなに帰国じゃないしなぁ。あなた15年だし。

─まぁうちは結構長い方だよ(笑) 海外の思い出とかある?

ざっくりだなぁ(笑) んー、引っ越したタイミングが高学年だから、英語は苦労したなぁ。あなたは普通に英語出来たから外国人の皆とばっかりいたし。

─はい! すみません(笑)

日本帰ったら、高校受験はそれはそれで追いつくの大変だったし。タイミングは悪かったかな。でも、英語はやっぱりすごく有利だと思った。あと面接とかで体験談としてすごく使えるし。覚えてると思うんだけど、私のクラスすごく黒人が多くて、偏見がなくなったって言ったら安易だけど、「差別はいけない」っていう気持ちで黒人を見るのと、なんかそういう意識すらなく、普通に友だちとして接せることができるようになったのは、今思うと大きいな。でも、今たまに渋谷とかで外国人とか見ると、ちょっとビビっちゃったりしちゃうもん。免疫なくなってる(笑)

イラストレーターになるためには?

で、あなたが知りたいイラストレーターの話をしろと?(笑)

─うん!なんつーか、ある意味尊敬するよ。そういう帰国とかのしがらみを考えずに、素直にやりたいことに進んだあなたをさ。うちも絵描くの昔から好きだったし。

まぁ、あなたはしゃぁないよ。15年だよ? 人生の4分の3だよ? 30歳になっても人生の半分は帰国子女なんだからw

─まぁ確かにw 専門学校ってどんなことしたの?

んー、私イラストレーターになりたかったし、今はイラストレーターの仕事に就いてるけど、専門学校ではWEBデザイナー専攻だったんだ。特に理由あったわけじゃないけど、なんかめぐりめぐってたまたまそう(笑) ひとまずは、Adobeソフトを使いこなせるように、一通り全部使ったかな。InDesign以外全部経験した。後は、就活対策が多いよ。ビジネスマナーとか電話対応、お辞儀の仕方とか。実践用に色々。就職出来なきゃ話にならないしね。一般常識とかも勉強した。就職活動を結構手伝ってくれる学校だったから、すごくそこは助かった!

─じゃあ今の仕事はどんな感じ?

商品開発部のイラストレーターとしてレシピを作成するんだけど、具体的には…何がイメージしやすいかなぁ…。あ、料理クラスとかで何か料理を作る時、材料とか作り方の書いてあるレシピみたいな紙というか資料というか…そういうものを配るんだよね。そのレシピを作成してる。

─それは当然レシピの内容を考えてるんじゃなくて、レイアウトとかそういうことだと思うんだけど、具体的に作業工程とかかかる時間とかどんな感じ?

一つ仕上げるのに2、3週間かな。まず、メインのイラストを起こすのに4、5日。その後は、メニューの内容が微妙に変わったりしたときの文字直しとか、相手先の会社の人と相談して色々直したりするのに1週間くらい。

─結構かかるんだね。じゃあ、月に何枚も作るって感じじゃなくて、何週間で一つ作っって感じの仕事なんだ。

いや、いっぱい平行作業でやってるから、時々わけわかんなくなるほど忙しい(笑)

─(笑) 残業とか大変?

うちの会社残業禁止なんだ。サービス残業もね。

─そうなんだ! そりゃある意味嬉しいね!

うん、確かにw

「あなたは神様を信じますか?」

─じゃあ就活を控えたわたくしめに、アドバイスなんかを頂こうかな(笑)

えww 私の就活は皆とは大分違ったと思うんだけどなぁ……。普通にリクナビとか見て就職活動もしたけど、先生からの求人先の紹介ももらえたからさ。私のABCクッキングはたまたま先生からの紹介で行ったんだ。1回面接して、2回目では会社紹介みたいな感じで会社の中案内されたりして、その後の面接で内定確定した。だから、もう就活もやめちゃったw

─面接ではどんな質問された?

んー、当たり障りのない質問だったな。面接官やる気なくて(笑) どうしてこの会社にしたのか、この会社のいいところとか。そんな感じ。

─じゃあ、普通の就職活動してた頃の話聞こうかな。イラストレーターだと適正試験とかないの? 何がメイン? ES? 面接?

一応やったよ。本当に一応程度に(笑) 学歴とはまた違う意味でだろうけど、学校は結構左右してたと思う。私のABCクッキングは結構大原(情報ビジネス専門学校)のOBとかいたり、会社と学校が元々ある程度繋がりがあったりして、やっぱりそういうところの方が欲しがるね。どんなこと訓練されてるか、よくわかってるし。他の企業も大体そう。あとはだから面接だね。たまにすごく変な質問されたりするよ!

─一番変だった質問は?

「あなたは神様を信じますか?」(爆)

─困るうぅーーー!!!(笑) なんて答えたの?

「信じません。見たことがないからです。」

─確かに(笑)

相手は「会社」なんだから、すごく大きい存在

―面接では何を頑張った?

とにかく志望動機ははっきりさせておいた方がいいね。そこがぼやぼやだとやたら突っ込まれるし、それで心折れるし。自分の思ってることを素直に入れることも大切だけど、会社が欲しい言葉を入れることも大事だと思う。今の社長さんが言ってるけど、「安定している。落ち着いて仕事が出来ると思ったから」って言われると、やっぱりあんまり取りたくないって。頑張って上に行ってくれるような人が欲しいって言ってた。だから、たとえ本心がそうでも、やっぱり会社がどういう人材を求めているのかは考えて言葉選ばないとね。

あとESもだけど、面接でお決まりの「志望動機」とか「自分の強み」とかそういうのは、一度知り合いに見たり聞いてみてもらったりした方がいい。なんか自分で考えてると、素晴らしいものが書けた!って思ったりするんだけど、意外と全然他人には受けなかったりする(笑)

─みさみさは誰に見てもらったの?

専門学校の先生。まぁ、当たり前っちゃ当たり前。

─じゃあ最後に、今仕事で大変なこととか、これから仕事に就くようなうちらにメッセージ的な、アドバイス的な。

そうだなぁ……、今○○製薬とのコラボで色々やってるんだけど、この前ちょっとミスがあって、相手先の人が怒っちゃってさ。今、会社間で仲悪くなり気味でw 小さいミスでも怖いなって思った。相手は大人なんだから怒らせないように、とかじゃないね。相手は「会社」なんだから、すごく大きい存在なんだからって、気引き締めて望むべし、って感じ。

─うち大人ともろくに話せないのに……、不安だ……。

まぁ最初は皆出来ないよw はじめは怒られてなんぼだよw

─今日は貴重なお話ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました(笑)

St. Martha’s Senior School :
http://www.st-marthas.org.uk/old/mainmenu.html

インタビューアから一言

中学の頃一緒だったみさみさ。趣味も近いのに、今では全然違う道に二人進んで、一足先に社会人の先輩になられて、すっかり大人の世界に慣れてるなと感じました。イラストレーターの仕事をこれからも頑張って欲しいです。残業ないらしんで、またご飯行きたいですね(笑)
上田千佳。1989年生まれ。京都出身。4歳から13歳までをロンドン、中学3年から高校1年までをニューヨーク、高校2、3年をロサンゼルスで過ごし、最後LAのWest High Schoolを卒業後、帰国し、東京大学法学部に入学。現在3年生、2類(公法コース)に在学中。大学ではスポーツ愛好会バレーボールパートに所属してセッターとして日々練習に励みつつ、学外の社会人サークルでイラスト活動にも勤しむ。3年からは刑事政策を扱う川出ゼミでも奮闘中。