海外生活体験者・学生インタビューvol.84

interviewee_s_190_profile.jpg 佐藤遥平さん。1989年1月27日岡山生まれ。中学3年で家族と共にインドネシアに渡り、単身オーストラリアで暮らした後、シンガポールで過ごす。The International School Singaporeを卒業後、大学受験のため日本に帰国。現在早稲田大学政治経済学部3年に在籍。経済発展と貧困や幸福指数の関係などについて勉強をしている。

貧困に直面した衝撃

―じゃあ、まずはどんな国にいたのか教えてもらっていい?

うん、いいよ! 生まれは岡山県で、中学2年生までそこで過ごしてたんだけど、父親の仕事の関係でインドネシアのジャカルタに引っ越したんだ。その時は日本人学校に通ってたんだけど、留学したいなって思って。

それで、中学3年の終わり頃から、オーストラリアのパースってところで、一人で暮らしたんだ。一年半ぐらいオーストラリアで過ごして、11年生になろうかってときに学校から一通手紙が来て、「廃校になりました」って(笑) それで他の国に行こうって考えたときに、家族がいるインドネシアに近いシンガポールの学校に入ることにしたんだ。

―廃校ってビックリだね(笑) 3つの国で生活してみて、一番印象に残ったのはどこだった?

断然インドネシアだね。ベタだけど、貧困を身近に感じたことが衝撃的すぎて。日本にいたら、食料も水も、生活に困るなんてことはなかったけど、インドネシアではそこら中にストリートチルドレンがいて、着いた初日の空港から、勝手に荷物を運んで「はい、お金」、車に乗ったら信号待ちの間に勝手に芸をみせて「はい、お金」みたいな。子供がそうやって「お金ください」みたいにいるのが当たり前のようになってて、それが衝撃的すぎだった。

「出会い」に育てられた

―インドネシア以外では、どんなことが印象に残ってる?

オーストラリアに最初に行った頃、都心から家に帰るまでのバスを乗り間違えちゃったことがあって。しかもバスの中で寝ちゃったから、終点で降ろされて周りを見てみたら目の前が砂漠(笑) 携帯もないし、最終便も終わった後で、途方にくれちゃって。2時間ぐらい半泣き状態でひたすら走ったら、ポツンと1つ家があって、お願いしたら快く助けてくれたりとか。色々貴重な体験をしたよ。

―良い人がいて良かった。。。(苦笑) そういう一つ一つの体験が、その人を形作る大切な要素だと思うけど、実際海外で体験したことは、今の自分を構成する一要素になってると思う?

うん、それはすごく思う。オーストラリアで色々助けられたこともそうだし、インドネシアで貧困を身近に感じたこともそうだし。日本にいたらまず困らないから、海外で生活することで、日本にいたらわからないことがわかったし、視野が広がったと思う。環境が変わる度に、色々な考え方を持ってる人と出会ったことも大きいな。そういう体験が、今の自分を形成してるんだと思う。

―うん、出会いって大事だよね。

そう、今までの人生振り返ってみると、良いタイミングで良い刺激を与えてくれる人と出会えてるんだよね。本当に恵まれてると思う。受験期に塾の友達で、すごく良い刺激をくれたやつがいるんだけど、すどうさん(注:編集責任者)とそいつに出会えてなかったら、大学受験すらしてたかわかんないもん(笑)

―それはすごい影響力(笑) 人の繋がりって面白いね。

うん、ほんとに一つ一つの出会いが人を形作るね。もう、人生を左右すると言っても過言ではないと思う。

何でも全力で取り組んで行きたい

―今までの大学生活は振り返ってみるとどんな感じ?

最初はやっぱり戸惑ったね。大学って自分から始めないと何も生まれないし、最初の半年か一年ぐらいはバイトばかりしてた。でも、大学2年生になって環境が変わって、色々チャレンジできるようになったんだ。何でかっていうと、英語のクラスにすごいやつがいて、そいつに刺激されて。単純だけどね(笑)

―また良い出会いがあったんだ?(笑)

そう、おかげで色んなことにも挑戦し始めたし、勉強も頑張ろうって思えてきたし。それから、セミナーとか色んなところに自分から足を運ぶようにして、そうやって姿勢が変わったら、良い刺激を与えてくれる人にたくさん出会うようになって、今はすごく充実してるよ。縁を大事にするようになったんだ。

―なるほど、自分から積極的に動くって大事だね。今後はどうしたいの?

積極的に色んな人に出会って、より広い視野を得たい。まだ学生だから出来ることも限られてて、僕自身まだまだ未熟だけど。だからこそ、たくさんの人に出会いたいし、そしていつかは、自分が人の人生を左右するような影響を与えられる人になれたらなぁと思う。きっと、まだまだ先の話だけどね(笑)

何かチャンスがあれば、どんどん自分から向かって行きたいし、そういうのを楽しんで行きたい。あとは、勉強もしたいね。経済発展と幸福指数の関係について勉強してるんだけど、貧困を扱ってるから、インドネシアの体験ともリンクしてて、貧困や格差に関心があるんだ。最近色んな論文とか個人的に読むようになって、どんどん興味が湧いてくるから、色々と勉強したい。

―それはこれから楽しいね! お互い色々頑張ろう! 今日は本当にありがとう!

こっちこそ話せて楽しかったよ。お疲れさま!

インタビューアから一言:

遥平くんとは予備校に通っていた頃にいた寮で一緒でしたが、その時から変わらず明るく元気で、インタビューをしたこっちまで元気をもらいました。最近は充実した生活を送っているようで、楽しげなオーラで輝いていますね(笑) 学生でいられる残りの期間もそう長くはないですが、今回のインタビューは「お互い頑張ろう!」って思える良い機会でした。頑張ろう!
矢田部浩平。1988年山口県生まれ。関東を点々としたのち、マレーシアで3年半をすごし、帰国後、小学2年から東京で暮らす。高2で渡米、カルフォ ルニア州ロサンゼルスのPalos Verdes Peninsula High Schoolを卒業後、大学受験のため単身帰国。現在は早稲田大学基幹理工学部表現工学科及川研究室に所属。デジタル信号処理などを中心に音響の研究をしている。