海外生活体験者・学生インタビューvol.101

interviewee_s_223_profile.jpg 中西由希子さん。1989年生まれ。千葉県出身。生まれて数週間後にパリに渡る。7歳までパリで過ごし、それからカリフォルニアのロサンジェルスへ渡り、18歳まで現地で過ごす。Palos Verdes Peninsula卒業。現在、慶應義塾大学法学部法律学科3年に在籍。大学では、国際センター塾生機構のKOSMICに所属し、慶應に来ている留学生をサポートしている。

―それでは、インタビューを始めます。今回は、急なインタビューを引き受けてくれてありがとうございます。

いいえ、全然。こちらのほうこそ、話しやすい方で良かったです(笑)

―それでは、いろいろと質問させてもらいます!

海外生活について

―海外生活が長いようですが、小さいときはどんな子どもだった?

今と違って、ボーイッシュな子供で、負けず嫌いだった。アメリカに渡ってから、新しい環境に慣れるまでは、少し人見知りだった時期もあるかな。あとはね、よく遊んでいたかな。習い事もしていたよ。

―例えば、どんな習い事をしていたのかな?

お絵かき教室に通っていたし、フィギアスケートを3年間くらい習っていたよ。

―フィギアスケートってすごい! 他には趣味とか特技とかある?

うーんとね、ピアノとフルートと合気道もやっていたよ。アメリカでは本当に歌うことが好きで、合唱部に所属してた。だから、趣味は音楽かな。日本でも合唱に所属していたよ。でも、日本の合唱とアメリカの合唱は違うって、帰国してからすごく感じたかな。

―アメリカの合唱と日本の合唱の違いって何か教えてもらえる?

日本の合唱は、なぜか固い雰囲気でやるかな。すごくかしこまった感じでね。その一方でアメリカは、教会で歌っているのを想像してもらえば分かるように、みんなで楽しみながら合唱をするって感じかな。私は、合唱はアメリカン・スタイルが好きだと思う。実際にアメリカだけではなく日本でも活動していたことがあって、それは原宿の教会でボランティアとしてクリスマスソングなどを合唱したりしたよ。

言語に関して

―海外生活が長いと思うのだけれど、英語を学ぶことについてどう思う?

英語はツールのひとつだから、グローバルに人とコミュニケーションをとる上では、話せないとだめじゃないのかなと思う。日本の英語教育は文法重視で英語を勉強するスタイルだから、みんなスピーキング力がないと思う。自分が海外にいて感じたのは、文法力だけではだめだということ。

―現在は、英語を流暢に話せると思うのだけれど、海外在住中はどう英語力を伸ばしたの?

実際のところは、何もかも順調に進んだわけではなくて、日本語も英語も中途半端な時期があった。その状態になったのが小学校2年生のときで、そこから2年間くらい続いたかな。その頃にちょうど日本語の補習校に入ったよ。

でも、当時思ったのは、日本人のコミュニティにいるとやはり英語が話せなくなると思って、現地の子と一緒にいるようにしたかな。これが英語力を伸ばす秘訣かどうか分からないけれど、間違いを気にしないでネイティブに話しかけるのが重要かな。あとは、洋書をたくさん読んでいたのも英語力向上に繋がったと思う。今思えば、それに取り組んだおかげで自然に英語を習得したのかな。

―海外生活が長いわりには、綺麗な日本語を話してると思うけど、現地で日本語習得はどうしていたの?

本当? 嬉しいな(笑)

日本語に関しては、母が厳しかったのもあるけど、日本語の補習校に週1回通っていたからかな。補習校では日本の小学生がやる内容をやってた。高校に入ってからは、国語と数学を勉強する塾に通ったよ。アメリカの数学はレベルが低いから、塾に通っていたの。日本語が上達したのは、現地で論文や受験勉強をやったからかな。あとは、日本のニュースも見ていた。そのおかげで、帰国して受験のために塾に通ったりはしないで、アメリカで自分なりに勉強に励んで、日本には一人で受験しに帰国したという感じかな。

日常生活に関して

―日本にはいつ帰国し、大学進路に関してはどのように考えたの?

大学受験を機に日本に帰国したよ。帰国した理由は、親の仕事の関係もあるけれど、このままだと中途半端な日本人になってしまうと考えたからかな。だから、毎週土曜日には補習校に通った。

07年の9月に一時帰国して、帰国受験のために1ヶ月日本に。ウィークリー・マンションなどに滞在をして、私立受験した。9月から2月までは国立受験のためにLAで猛勉強。2月末にまた帰国して受験。受験した大学の数は、私立3校と国立を1校。そして、慶應に進学することを決めた。法学部に進学したのだけれど、受験する際は法学部の知識は要らないとすごく感じたよ。

―大学生活はどう過ごしてる?

大学生活はサークル中心。大学では、国際センター塾生機構のKOSMICというところに所属をしていて、慶應にきている外国人留学生をサポートしているの。ここで、自分の英語を生かせていると思う。

あとは、バイトかな。サントリーホールでドリンクバーなどを出すのをやってる。このバイトは紹介制だからやりやすい。それまではバイトの経験はなかったのだけど、ここでの接客業務からホスピタリティを学んでいると思う。

―実際のところ、日本での生活と海外での生活はどちらがいいと思う?

うーん、私は日本のほうが生活しやすいと感じるかな。理由は、いろいろあるけれど特に交通の便がいいと思うのと、食事がとにかく日本のほうがおいしい。あとは、今は自分が日本人として日本人がいる環境にいたいと思うからかな。考えている就職先に関しても、日本企業が外資系よりいいと思っているから、日本で就職したいと思うかな。その日本の企業から海外へ行きたいと考えているよ。初めは英語が使えるからと思って外資系に興味や関心があって行きたかったんだけどね。

―将来は、どういう道に進みたい?

就職の話をするなら、英語で自分の能力を生かせる道に進みたいかなと思う。けれど、さっきも言ったように外資系には進みたいとは思っていなくて、日本企業でグローバルに活躍しているところに就職したいと思っているよ。

―今日は、素敵なお話をありがとう。とても楽しかったです。

こちらこそ、ありがとうございました!

インタビューアから一言

中西さんと初めてお会いしたのですが、とても気さくな方で、インタビューもとても楽しかったです。様々なことに挑戦したり、地道に努力をして言語習得に励んだりされたようです。印象としては、大和撫子といった感じで、海外滞在が長いのに、とても日本人らしいと感じました。日本が好きだという気持ちがヒシヒシ伝わってくるようなインタビューでもありました。海外生活が長い分、親御さんの教育も、日本人としての意識を忘れないようにされているのかなと思います。
立花友恵。1989年生まれ。東京都出身。幼稚園から小学校まで横浜で過ごし、中学・高校と私立和光学園へ通う。高校在学時に、オーストラリアのメルボルンに1年間、留学生としてForest Hill Collegeへ留学。現在、多摩大学グローバルスタディーズ学部3年に在籍中。大学では、バスケットボールサークルとボランティア・サークル Habitat For Humanityに所属している。