海外生活体験者・学生インタビューvol.102

interviewee_s_225_profile.jpg 笠原真さん。国際基督教大学校(ICU)の3年生。国際関係学を専攻。生まれて9ヶ月後にオーストラリアに移り、3年を過ごす。日本に一時帰国したのち、イギリスのスコットランドに7年間滞在。小学校1年から6年を現地で過ごし、中学2年生から日本の学校に転入。ハンドボールを高校から続けており、大学ではハンドボール部を立ち上げ、リーグ戦に向けて猛練習。趣味はバックパッキングとダイビング。

スコットランドに住む

―こんにちは! 本日はよろしくお願いします。早速なのですが、軽い自己紹介から始めていただきたいと思います!  滞在国やサークル、趣味ではまっているものをお願いします。

笠原真と申します。大学はICUに通っていて、現在3年生です。一応帰国子女なんですが、滞在国は、生まれて9ヶ月くらいでオーストラリアに家族で移り、3年ほどシドニーに住みました。そして一時日本に帰国し、2年後に今度はイギリスのスコットランドに移りました。

―えっ、スコットランドですか? 俺も住んでいましたよ!

本当ですか? いつ住んでいましたか? 珍しいですよね。6歳のときにスコットランドのエディンバラに移りまして、小学校の間ずっと住んでいました。そして中2から日本の学校に通い始めました。

サークルなんですが、ハンドボールをやっていまして、部活のような感じで今活動しています。アメフト部とかは大学にあるんですが、ハンドボール部がなくて、自分とクラスのハンドボール経験者と一緒に立ち上げました。男女合わせて25人くらいいます。今はオフなんですが、リーグ戦に備えて部活動に打ち込んでいます。

旅行が好きで、去年の夏は東南アジア4カ国横断しました。明日からダイビングのライセンス取得しに沖縄に行ってきます。タンザニアのザンジバル島に興味があって、いつかそこに行きたいなと思っています。

クランとしての誇り

―海外体験について少しお話してください。

オーストラリアは小さかったので、記憶にあまりありません。スコットランドのエディンバラでの体験を話します。小学校をスコットランドで過ごしたのですが、言葉が結構大変で、苦労しました。コミュニケーションが取れないという恐怖がありましたね。しかし、その場に適応していこうと努力していくうちに、自然と英語がしゃべれるようになりました。

5歳上の兄がいるのですが、私がスコットランドにいたときに小学校6年生だったので、早く英語を覚えるために寮に入れられて、父がフランスに転勤になったあとは、私と母がスコットランドに残る形になりました。

―同じ学年に日本人はいなかったんですか?

現地校にはあまりいなかったですね。スコットランド日本補習校に毎週土曜日通っていて、そこで日本語を勉強していたんですけど、スコットランドにいる日本人自体あまり多くないので、補習校の人数も少なかったですね。

―海外生活で嬉しかったことやためになったことはなんですか?

日本に帰ってきてみて、スコットランドという国に住んでいた人がある意味珍しく、自分のアピールポイントになったところです。スコットランドは、現代でもクラン(氏族)同士の対立があります。人々の間ではラグビーとサッカーが盛んなのですが、クラン同士の対立の歴史が、それぞれのチームの応援に現れるんですね。スコットランド人にはクランとしての誇りがあります。地元のチームを応援しているうちに、自分の中にもクランとしての誇りが生まれてきたように思います。日本に帰国した後も、2、3度スコットランドを訪れたのですが、訪れるというよりは帰るという感覚に近かったですね。

異文化に対する姿勢

―日本に帰国して感じたことは何かありますか?

日本の学校に慣れるのに少し時間がかかりましたね。というのも、日本の中学に編入するまで、日本の学校というものを体験したことがなかったので、学校の制服や給食などで、システムに慣れるのに時間が少しかかりました。

―将来について、どのようなことを考えていますか?

まだ具体的に決まっていないのですが、父親がたくさん転勤していたので、その生活にとても憧れを抱いています。父親と同じように海外で働きたいと思います。地域はまだ決まっていないんですが、自分の性格として異文化を受け容れやすいので、どこでも適応できるような気がします。

ただ、いろんな可能性も残しておきたくて、海外の大学院や交換留学もしたいなと思っています。まだ、自分が何をやりたいのかが掴めていないので、それを掴むことから始めたいと思います。今までは部活を第一に考えてきました。自分から始めたものですし。ただ、いよいよ就活もやらなければいけないと考えているので、兄・父に話を聞いて業界研究をしていきたいなと思います。

―最後に、これから海外に飛び立つ後輩たちに向けてメッセージをお願いします。

上からものは言えないのですが、やっておけばよかったと思うことはあります。

1つは英語の本をたくさん読むことです。帰国子女と言っても、英語の授業で苦労することもあります。特に、リーディングは読まないと伸びないので。言語は本当にものを言うツールなので、それを本当に勉強してほしいと思います。

あとは、現地の人とたくさんコミュニケーションを図ることですね。コミュニケーションを積極的に図ることで、現地の文化に触れてほしいと思います。日本人同士でかたまって行動することは、あまりやってほしくないですね。海外に行って、何か一つでも、武器になるものを得ることができれば、将来可能性が広がっていくと思います。私が海外生活で得た武器は、異文化に対する姿勢だと思います。

―ありがとうございました!

インタビューアから一言

笠原さんは色々な趣味を持たれている方で、スポーツ万能な好青年という印象を受けました。受け答えがとても丁寧で、人柄の良さが滲みでるような、話していてとても爽やかなインタビューをすることができました。自分も同じくスコットランドに住んでいたということもあり、その話をすることもできて、とても嬉しかったです。進路で悩んでいる様子でしたが、笠原さんの選ぶ進路であれば間違いないと思います。これからもお互い頑張って行きましょう!
大塚清輔。1989年生まれ。東京都出身。外交官である父に同伴して、2歳から18歳まで、スコットランド、タイ、アメリカ(ニューヨークとマサチューセッツ)、スリラン カ、スウェーデンにそれぞれ約3年間ずつ滞在。日本の大学を受験しようと帰国。中央大学に入学し、法学部国際企業関係法学科3年に在籍。国際交流学生団体 The Asian Law Students’ Association(和名:アジア法学生協会)に入会し、活動中。8歳からスコットランドの伝統楽器であるバグパイプを続けており、各種イベントで公演している。