海外生活体験者・学生インタビューvol.122

interviewees_s_159_profile.jpg 原田和明さん。1990年生まれ。千葉県出身。小学1年から4年まで、イギリスに滞在し、ロンドン日本人学校に通う。帰国後、慶応義塾高校を卒業したのち、慶應義塾大学経済学部に進学し、現在3年に在学。慶應義塾大学の学園祭である三田祭の実行委員会のほか、テニスサークルとゴルフサークルに所属している。

―海外生活を通して、どのように変わったかを中心に聞いていきたいと思います。加えて、それが現在の生活にどのように影響しているのか、将来の目標にどのように関わっているのかも聞いていきたいと思います。

お手柔らかにお願いします(笑)

ロンドンってどこ?!

―イギリスに行く前はどんな生活を送っていましたか?


活発な少年でしたね。幼稚園で休み時間を過ぎて遊んでいて、先生に締め出されたこともありました。公文にも通わされていたので、それはそれは苦痛でした(笑) 親は私立学校に通わせたかったらしく、幼稚園のときから掛け算を勉強したり、小学校で方程式の勉強を始め、算数ではなくすでに数学を始めたりしていました。

―はやいですね(笑) イギリスに行くことになったときの心境を教えてください。

幼稚園を卒業して、親からいきなりイギリスのロンドンに行くと告げられ、まずロンドンってどこ?!から始まり、わけもわからずに連れて行かれました。幼稚園の友だちはエスカレーター式に付属の小学校へ進むので、最初は日本を離れたくありませんでした。

―わくわくしたりはしませんでしたか?

しませんでした(笑) 不安しかなかったです。英語の勉強もしていませんでしたし。日本人学校だったので、その点は杞憂に終わりましたが。

―イギリスではどのような生活を送っていましたか?

ほとんど日本と変わりませんでした。学校へ通い、ほぼ毎日友だちの家に遊びに行っていました。ロンドンにも公文があるのでそこに通わされていました。週末は、地元の体育館が主催している、クラブ活動のようなものに参加していました。それから水泳も毎週していました。夏休みなどの長い休みには、友だちとテニスをしたり、ゴルフをしたりしていました。

―おぼっちゃまって感じですね(笑) 学校はどんな感じでした?

日本人学校でほとんどが日本人ですが、いろんな国籍の人もいました。セルビア人だったり。あとは学校同士の交流もありました。プレイタイムがあったりもして、よく遊んでいました。授業も毎日英語はありましたが、その他の科目は、ほとんど日本と同じです。

―衝撃を受けたことは?

高速沿いに牛がいたことです(笑) 高速の脇で放牧していました。イギリスではよく見かける風景ですけどね。最初はびっくりしました。あとは、首相官邸に入って首相とツーショットを撮れたことです(笑) 子供だけですが、首相とツーショットを撮れる時間みたいなのがあって、ふたりで写真を撮りました。

―すごいですね(笑) 人に対して衝撃を受けたことはありましたか?

これは母から聞いたのですが、イギリスではいまだに差別があるようです。日本人だけというより、黄色人種全体に対して差別があるようでした。白人から唾を吐かれることもあったそうです。

―イギリスではどのようなことを学びましたか?

学んだというのとは違うかもしれませんが、英語に対する抵抗がなくなりました。今はあまり話す機会がありませんが、大学1年のときにフィリピンに行って、そこで英語を話しました。あとは、英語を通じていろんな人種の人と話すことができ、分け隔てなく人と話せるようにはなったと思います。学校の課題でインド人にインタビューに行きましたが、様々な人と交流を持つことが出来たことは大きかったです。

世界中を転々としつつ、働きたい

―どんな高校時代でしたか?


何もしていませんでした(笑) 慶応義塾高校に進学したので、大学にはそのまま進めるため、勉強からは解放されました。高校はゴルフ部に所属していましたが、ほとんど行っていません。帰る途中に渋谷を通るので、友だちとよく卓球をしていました。

―大学ではどんな生活を送っていますか?

大学では、三田祭実行委員会、テニスサークル、ゴルフサークルに所属しています。大学生活は結構充実していると思います(笑) ゼミでは労働経済学を学んでいます。

―海外生活で得た経験が、どのように活かされていると思いますか?

海外に行けば、外人と抵抗なく話すことが出来ます。言葉の面では、海外に行くことに、特に不安はありません。

―日本とイギリスどちらでの生活がよかったですか?

今はイギリスにいきたいです。日本語は敬語や漢字がたくさんあったりと、面倒くさいので(笑) それは冗談として、イギリスで暮らしたいというか、海外で暮らしたいですね。就職は日本でしますが、商社などの世界を飛びまわれるような企業に就職したいと思っています。

―なるほど(笑) 人はどうですか?

イギリス人のほうが優しいと思います。むこうから自分に興味を持ってくれて、気軽に話しかけてくれるので。日本人は相手からはなかなか話かけてくれないですし。街並みもイギリスの方がいいです。日本はひとつの街にさまざまな建物が混在していますが、イギリスの街並みは統一感があって、ごちゃごちゃしていません。

―将来の目標はなんですか?

さっきも話したように、近い目標では商社に就職したいと思っています。世界中を転々としつつ、働きたいですね。父親の影響もありますが、日系の商社に就職できればと思っています。外交官も考えましたが、既に遅かったです(笑)

―なるほど(笑) では、イギリスとはどのような関わりをもっていくつもりですか?

時間とお金に余裕があれば、毎年でもイギリスに行きたいです。商社に行くことができたら、配属先もイギリスにしたいです(笑)

―ありがとうございました!!

インタビューアから一言

原田くんはいつもニコニコおっとりしていて、どこか人を惹きつけるような魅力をもっている不思議な人です。インタビューを終えて、彼が将来について明確な考えを持っていることを知りました。普段の言動からはとても意外で、そんな一面を見ることができ、彼という人間への理解がさらに深まったように思えます。また、海外生活の経験がない私にとって、彼の話はとても新鮮で、インタビューという場がなければ聞くこともなかったと思うと、とても貴重な時間であったと実感しています。今回はインタビューに協力してくれて、本当にありがとうございました。
工藤大樹。1989年生まれ。群馬県出身。小中と公立の学校に通い、県立高崎高校卒業後、横浜国立大学に進学。一年で中退し、慶應義塾大学商学部に入学する。現在3年に在籍。高校ではバンド活動に励み、大学では経営学科のゼミで企業倫理について学んでいる。サークルは三田祭実行委員会と新歓期のオリエンテーションを取り仕切る委員会に所属している。