帰国子女大学入試・合格体験記vol.61

interviewees_gt_61_profile.jpg 古屋開さん。1990年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。生後1年で帰国した後、小学6年から中学3年まで父の転勤で再びドイツへ。4年間フランクフルト日本人国際学校へ通う。帰国入試で学芸大学附属大泉校舎へ入学し、現在は中央大学法学部国際企業関係法学科3年に在学。大学では、「飢餓で苦しむ途上国と肥満で悩む先進国」のフードバランスを整えるTABLE FOR TWO中央大学の代表を務める。

【中央大学法学部国際企業関係法学科合格】

はじめに

僕は高校へは帰国入試で入学したのですが、大学入試ではそれは利用できず、一般、AO、推薦のいずれかの方法を選ぶしかありませんでした。当初は一般入試をメインで考えていましたが、例年、高校全体の8割がAOや推薦、または、高校まで海外に滞在していた人は帰国入試を利用していました。

どの分野の先生に相談しても、例年の高校の実績では、一般入試以外で受験した方が圧倒的に有利であった上、帰国子女に特有の日本語力不足といった短所のリカバーに時間の多くを費やしてしまうという理由から、AO、推薦の勉強を優先的にし、一般受験の勉強と並行して行っていきました。

以下では、一般の帰国入試合格体験記という形ではなく、大学へ推薦やAO入試で入りたいと考えている方向けに、帰国子女の特有の個性を活かした入試攻略法を紹介したいと考えています。

AO対策&推薦対策

以上の対策に共通に言えることは、自己分析をしっかりとして、大学側にそれをアピールできるような訓練を積むということです。主な対策としては、自己PR用の文章を徹底して練り上げることが重要です。小論文講座も取っていましたが、とにかく何度も何度も自己分析を行っていました。先生にいつも「何故こうなの?」「どうして?〜じゃなくてはだめなの?」といったように、内容をとことん詰めてもらいました。

中央大学法学部を選んだ理由

中央大学を選んだ理由は、論理的な考え方・物事を考えるスピードなどにおいて処理速度が早く、そのような力が培われるのではないかと判断したのがきっかけです。また、選択した学科が国際企業関係法学科ということで、日本の企業のことも、海外の経済のことも、幅広い範囲の科目について学べる点に魅力を感じていました。また、あらゆる仕事において、法律が基礎となり、成り立っていることを考えれば、法律の知識と関心のある政治、経済の両者を学べる中央大学に入学して良かったと思っています。

法学部出身者として社会に求められること

法学部の教授が仰っていたのですが、企業や社会などは一般に法学部生を「論理的思考能力に長けている」と認識するそうです。大学で学べる法律の知識はいわゆる「基礎の基礎」であり、就活において企業が望むことは、法律の知識を用いた仕事を任せるのではなく、法律を学んでいるという観点から、物事をすぐに捉え理解し、それに対する解決法を考える力、つまり、問題処理能力に期待しているのです。

そうであるのならば、他学部よりも、そのような問題の処理を任される可能性が高い、一口に言えば仕事を任されるということでもあると思います。だから、一般に「法学部はつぶしが効く」と言われるのではないのかと思います。実際に、そのような認識で勉学に励む学生が何割いるかは分かりませんが、大学で法律を勉強していれば、社会からは以上のような視点で見られるということです。

推薦入試までの経緯

高校1年次終了、1年間の成績が内申点で4.4あったことから、それを利用して大学に入学する指定校推薦について知る機会がありました。同時に、学園祭実行委員の会計、2年次には送別会実行委員長、2年の後期から3年の後期にかけて生徒会副会長を務め、サッカー部にも所属し、いわゆる文武両道を心掛けました。以上をネタに、指定校推薦を受験する時期が来ました。

最終的な内申点は4.2。運良く、他に候補者もなく、受験自体は12月前には終了し、中央大学法学部の指定校推薦を頂き、合格をすることができました。その他、詳しい情報などについては、是非RTN Projectの「学生生活&帰国入試ガイダンス」を利用してください。

以下は今年度の概要です。
http://www.rtnproject.com/2011/05/2011_4.html

最後に

推薦入試で入学した後は、個人のスキルを好きなだけ成長させればよいのですが、一般受験者に比べて、一般教養といった点では実際に力が及ばないのも事実。入学後も努力が必要であるということも忘れてはいけないですね。

また、僕自身は、個人の特性や一般受験では培えない点をより伸ばそうと常に意識し、学生団体、ボランティア、留学といった様々な活動を行っています。推薦入試は、自分の長所や他の人と違った点などを評価してもらえるので、何か人とは違ったことに力を入れていれば、是非利用してみてはどうでしょうか。志望校目指して、自分がやりたいことができる大学を選んでくださいね。応援しています!

フランクフルト日本人国際学校(JISF) :
http://blog.livedoor.jp/frank2009/
東京学芸大学附属高等学校大泉校舎 :
http://www.hs.oizumi.u-gakugei.ac.jp/