帰国子女大学入試・合格体験記vol.65

interviewees_g_149_profile.jpg 谷内貴洋さん。東京生まれ。小学1年から中学1年まで、シンガポール日本人学校に通う。中学2年のときに帰国し、芝浦工業大学附属高等学校へ進学する。その後、再度シンガポールに渡り、International School of Singaporeへ3年間通い卒業。現在は、中央大学文学部人文社会学科英語文学文化専攻2年に在学。教職を取り、英語教師になることを目指している。テニスサークルにも所属。

海外での生活

シンガポールに留学をしたのは、高校3年生の春でした。きっかけは親の転勤でしたが、最終的には自分の意思で留学することを決意しました。しかし、実際に現地に行ってみると、想像以上につらいことがたくさんありました。その中の1つが、英語力が低すぎたため、高校3年生からスタートするはずだったかのが、高校1年まで学年を下げなくてはならなかったことです。

学校では大半の時間をスポーツにあてていました。それを通じて、たくさんの外国人の友だちができ、とても有意義な海外生活を送ることが出来ました。しかし、学校の勉強もしっかりとやっておくべきだと思います。いろいろな教科を英語で学ぶことで、語彙力や読解力が伸びます。それは、TOEFLなどの統一試験のスコアの向上にもつながってくることです。

帰国入試に必要な小論文や面接対策の勉強は、学校に通っているときはしなくていいと感じました。なぜなら、卒業してからそれらの勉強を始めても間に合うと卒業生や先生に言われたのもありますが、実際に受験をしてみてもそのように思ったからです。そのため、卒業までは、しっかりと学校と統一試験の勉強に専念することが大切だと思います。

TOEFLの話題を上記でも述べましたが、統一試験のスコアは帰国子女受験では重要になってきます。私はIB Certificateという資格を取り卒業しましたが、この資格だけでは帰国子女受験ができない大学もあったので、統一試験はTOEFLを受けました。

TOEFLのスコアを伸ばすために塾にも通いました。授業はいかにしてTOEFLのスコアを伸ばすのかが目的でした。だから、英語力そのものを伸ばすというよりも、高得点を取る戦略を学ぶ内容でした。しかし、いくら戦略を知っていても、TOEFLの問題の内容を理解する英語力は必要不可欠です。塾に通うだけではなく、自分でしっかりと英語の勉強をすることが大切です。特に、TOEFLは専門用語がたくさん出てくるので、単語力を向上させることが、スコアを伸ばす重要なポイントだと思います。

帰国後

日本の大学に進学する特別な理由はありませんでしたが、日本への帰国を決め、帰国後は、予備校の海外帰国生コースで受験対策の勉強を始めました。私は、大学受験まで、受験らしい受験をしたことがありませんでした。そのため、受験というものをかなり甘く見ており、予備校に通うまでは、特に何も勉強はせず、正直なところ遊んでばかりいました。その生活は、予備校が始まってもあまり変化はなく、どこか中途半端な気持ちで勉強をしていました。

日本に帰国した頃は、大学で勉強したいことなどまったく決まっていなかったし、将来やりたいことも何も決めていませんでした。そのため、勉強していても、何のために勉強をしているのかわからなくなっていました。しかし、「やりたいこと」を見つけたことで、しっかりと身を引き締めて勉強ができるようになりました。受験に成功するために一番重要なことは、やりたいことや将来の夢を決めることだと思います。

受験科目である小論文の成績を上げるためには、内容の濃いものを書くことが大切です。そのためにも、やりたいことや将来の夢を決めることが重要なのです。それらが決まれば、その内容について、より深く知りたいと思うはずです。なぜなら、それは自分が興味を持ったものだからです。

やりたいことが決まれば、それについての本を読むことが、一番早くその知識を伸ばす方法だと思います。しかし、ただ読むだけではなく、しっかりとノートに本についての要約を書き、何を学び、読んだことで何を考えたのかを書か止めることです。なそれ積み重ねていくことが、小論文で良い評価を得るコツだと思います。

面接対策でも同じことが言えます。一本しっかりとした軸を作る。つまり、やりたい分野や興味あるものを一つに絞っておくのです。そして、それを軸に、たくさんの情報を後から付け加えていくのです。いろいろな分野に対しての答えを持っているより、ひとつのことについて詳しく知っていた方が、面接は強い。だから、広く浅くではなく、狭く深くというのが、良い考え方だと思います。

最後に

受験というのは、早く始めれば早く始めただけ、良い結果が出るものだと思います。そして、一番大切なのは、たくさんの本を読む、たくさんの知識を身につけるということです。早いうちから自分の将来の夢を決めておくと、どの分野の知識を身につければよいのかが分かり、スムーズに受験勉強を始めることができると思います。学校に通っているときから、ぼんやりとでも良いから、しっかりと自分自身を見つめ直して、自分は何が好きで何が嫌いなのかという自己分析をしておくことが、受験を成功させるカギになると思います。

受験生のみなさん、頑張ってください!

シンガポール日本人学校 :
http://www.sjs.edu.sg/
International School of Singapore :
http://www.iss.edu.sg/